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タチツボスミレの育て方・栽培

タチツボスミレの…

出典:育て方ラボ

タチツボスミレの育てる環境は夏のこし方が大きなポイントとなってきます。すみれという植物は寒さには大変強い代わりに、暑さに弱いという高山性の性質を持っているため、その品種ごとに適した環境が変わってきます。日陰を好む品種は叡山スミレ、ヒナスミレ、ナガバノスミレ、日陰スミレなどがあり、これらは日照条件が悪く涼しい所でもしっかり育てることができます。

タチツボスミレの育てる環境について

テキスト引用
タチツボスミレは北海道から琉球列島の野山や山林などさまざまな環境で野生種が見られる、日本の風土に馴染む植物です。ただしよく見てみるとスミレが咲いているのは手入れがされて周辺に背の高い草が生えていない場所

アツバスミレ、磯スミレ、アナマスミレなどは日向に適しており、タチツボスミレ、ニオイスミレ、アリアケスミレ、マルバスミレなどは半日陰に適しています。タチツボスミレが咲いているエリアはもともと森の中でも木漏れ日が差し込む明るい地面だったり、田んぼのあたりが良いあぜ道など、自然のままというわけではなく適度に人の管理が入ったエリアに咲いています。

ある程度の直射日光が必要ですが、同時に地面には肥沃さと湿り気も必要で、最も適した場所は日陰といるでしょう。つまり開けた北向きのガーデンなどはこのスミレの栽培に最適と言えるでしょう。スミレは寒さに強いため屋外で冬越しすることができますが、夏の直射日光にダメージを受けて弱ってしまうことがあります。

そのため地植えを避けて鉢植えして冬は鉢のまま外で栽培し、夏の暑い時期は日陰などに移動させて管理すると丈夫な株に育てることができます。このようにタチツボスミレの育て方で重要なポイントは夏をどのように越させるかということでしょう。

タチツボスミレの種付けや水やり、肥料について

テキスト引用
タチツボスミレはタネをつける植物です。花が終わると種がたくさんなるのでそれを保存しておき、秋に巻くことで新しい株を作り続けることができます。タネを採取するにはペーパータイプの茶こしなどを花が咲き終わるまでに被

タチツボスミレの種付けは自然に行うことができます。花が咲いて枯れると種が熟して周りに飛ばしていくので自然に周囲に新しい芽が出てきます。そのため花後そのままにしておくと種は全て周囲に撒き散らしてしまいます。種を採取したい場合には、花が咲き終わる頃に茶こしなどの袋をかぶせて、種が飛び散るのを防ぎ採取しましょう。水やりに関してはそれほど多くを必要としません。

もともとタチツボスミレは乾いた半日陰が生息エリアですので、あまりに水はけが悪くジメジメしている場所では根腐れをしてかれてしまう可能性があるため、表面の土が乾いたら水をたっぷりやるようにし、水はけの良い場所に植えるようにしましょう。鉢の場合水の量が少なく表面しか湿らないようですと、根が鉢の表面に集まって鉢底まで回らないので、鉢の底から水が出るまでたっぷり水遣りすることが大切です。ただしこれは夏以外のシーズンの水やりです。

夏の暑い時期はスミレにとって過酷なシーズンですので一日二回朝夕の水やりを行い、直射日光の時間を避けて、葉や周囲の土に打ち水をして涼しさを維持することが大切です。肥料に関しては植え付けの際に用土に遅効性の肥料を鋤込むていどで大丈夫です。あまり肥料をやりすぎると軟弱な株になってしまうため、窒素分よりも、りん酸やカリウムが多い肥料を選ぶことをおすすめします。さらに花の時期に向けて月に一度程度の割合で液体肥料をやると良いでしょう。

タチツボスミレの増やし方や害虫について

テキスト引用
タチツボスミレはいくつかの増やし方がありますが、もっとも広く行われているのが種まきです。花のあとたくさんの種がなるので、紙袋などを利用して種を採取して、9月頃に撒くことでたくさんの株を作ることができます。種は乾

タチツボスミレの増やし方として行われているのが株分けという方法です。この株分けは花が咲く前の3月から5月にかけて、または花が咲き終わって成長期を過ぎた9月から11月頃、ポットから株を抜いて行います。根の土を落として分かれているところからざっくりと手で分けてから、絡まった根をハサミで切り分け、傷んだ根や細い根を取り去り綺麗にします。その後、鹿沼土や腐葉土をブレンドした用土に植え付ければ株分けで増やすことができます。スミレ自体の寿命が長くないので、こうした株分けで保険を作っておくと安心と言えるでしょう。

こうした株分け以外にも実生でもスミレを増やすことができ、花後の種をそのままにしておけば周囲に種が飛んで自然に増やしていくことができます。鉢植えの場合やベランダ栽培の場合にはあらかじめ花に茶こし袋などをかけておくと種を集めることができます。なかなか発芽しない場合は採取した種を一度冷蔵庫に入れて寒さに当てることで発芽しやすくなります。

また葉が育つ6月などの葉が生き生きと茂る頃の活きの良い茎をパーライトなどにさしておくと発根して株を増やすことができます。タチツボスミレにつく害虫にはヨトウムシ、アブラムシ、ツマグロヒョウモンなどがあります。スミレは小さな植物ですから害虫がつくとすぐに食べ尽くされてしまいますので、根元に撒くタイプの殺虫剤で予防するか、スプレー式の殺虫剤などを使って駆除しましょう。

タチツボスミレの歴史

テキスト引用
タチツボスミレに代表されるスミレの歴史は大変古く、日本でも最古の歌集万葉集にスミレが詠まれて登場するというほど、日本人に親しまれてきた花でもあります。和名では紫花地丁と書き、万葉集では須美礼久佐という名前でスミレ

タチツボスミレは別名スイートバイオレットといいスミレの仲間として世界中で愛されています。スミレの歴史は大変古く、ギリシャの神々が活躍するギリシャ神話には既にスミレの記述があり、ストーリーを彩っています。ギリシャ神話の中でも最も有名なエピソードは美の化身である女神ビーナスが、余りにも美しい乙女に嫉妬心を燃やし娘達がみるみる紫のすみれに変わってしまったというもので、スミレの美しさを乙女の儚い美しさに例えています。時代が下りローマ時代になるとスミレはバラとともに人々に愛される人気の花となりました。

花冠にスミレの花を織り込み勝利の美酒として盃の中にスミレを散りばめる習慣があり、縁起の良い花としてスミレの栽培が盛んに行われるようになりました。さらに時代が変わってフランス皇帝ナポレオンの時代には皇后ジョセフィーヌが大のすみれ好きということからナポレオンは毎年の結婚記念の日には妻にスミレを送ったという逸話が残っています。ナポレオンは後に失脚して島流しにされますが、その際にはスミレの花の咲く頃に、戻ってくるだろうという名言を残して去っていきました。

そのためスミレはナポレオン支持者のシンボルとなり、ナポレオンが最期を遂げたとき、そのロケットには干からびたスミレの花と、ジョセフィーヌの髪が入っていたと言われています。このようにヨーロッパの伝説、逸話には多くのスミレが出てきますが、同様に日本の和歌にもすみれが登場します。日本最古の和歌集である万葉集ではスミレは寿美礼となって登場しており、その可憐さが歌われていますし、松尾芭蕉もすみれを元に和歌を読みました。

タチツボスミレの特徴

テキスト引用
タチツボスミレは日本原産の植物で生息地は日本全土に広くわたっています。ほぼ全土の平地から低地に見られ、日当たりの良い草原や道端、森林などに多く見られる広く親しまれている多年草です。ひと株から数本の茎を伸ばして

タチツボスミレの生息地、原産はアジアからヨーロッパ、更には北アフリカと大変広い範囲に見られます。草丈は10センチから15センチメートルと小型の植物で、横ばいになる匍匐性の性質を持っています。葉は根生でハートのような形をして、花期は4月から5月の春のシーズンで、花びらは左右対称の5枚の花びらがあります。色は基本的にはすみれ色と呼ばれる紫がかった青いカラーですが、そのほかにもピンク色のものや白いものがありバラエティに富んでいます。

自然のものはほとんど一重咲ですが、突然変異や園芸種には八重咲のものも見られることがあります。改良品種にはパンジー、ビオラがありますが、こうした園芸種に比べると、タチツボスミレは花が小さく可憐です。香りがよく芳香を放ちますが、根や種には毒があり、間違って食べてしまうと嘔吐や下痢、神経麻痺を引き起こしてしまうことがあるので注意が必要と言えるでしょう。

スミレは古くからバラなどと並び、香りを採取して香水などに使われてきたため、人が種を運び栽培してきたという歴史もあります。香りがあり、水仙に似た爽やかな芳香のため、ヨーロッパの国々ではスミレをハーブの一つとして薬用にも徴用してきました。

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最終的なまとめ

二日酔いの薬として重用したり、聖母マリアの象徴としてお葬式の際に花びらを撒き、悲しみを癒すことにも役立てられました。その愛らしい姿から日本でも愛好者が多く、多くの方が鉢などでこのスミレを栽培されています。

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