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カンキツ類の種類【ポンカン】について育て方や情報

カンキツ類の種類【ポンカン】について育て方や情報

1個当たりの果重が120~150gと、ウンシュウミカンより大きくて、酸味が少なく、独特な風味を持つカンキツ類であるポンカン。表皮と実の間に隙間があるので剥きやすく、果梗部にはデコが出来やすいなどという特徴があります。和名の一部である「ポン」はインドのプーナという地名を由来としていると言われています。また、和名では「サンタラ」と呼ばれることもあります。日本においては品種名の多くが和名であり、関東南部以西地域での栽培が主となっていますが、全体生産量は少なくて、市場に出回っているものは台湾からの輸入ものが多いです。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

果物分類の特徴

果物分類としてのポンカンは、ムクロジ目ミカン科ミカン属のカンキツ類の一種であり、ミカンの仲間の常緑樹です。和名では「凸柑」とも表記されることもあります。ミカンと比べて、前年の夏枝・秋枝にも花芽がよく付くという特徴を持ちます。

原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介

カンキツ類であるポンカンの原産国はインド北部スンタラ地方と言われており、東南アジア、中国南部、台湾南部、日本などへ広がったとされています。日本へは明治時代に渡来してきたと言われています。同じくインドが原産国である果物としては、オレンジ、「仏の手」との呼び名もあるミカンの一種ブッシュカン(仏手柑)、こちらもミカン科の一種でアエグレ・マルメロス(英名ウッド・アップル/ストーンアップル)、パラミツ、バンレイシ(英名シュガーアップル/カスタードアップル)などがあり、表皮には毛が無くツルッとしているものが多いのが特徴です。

種まき時期に関しての注意特徴

カンキツ類は、果実を食べたらなるべくすぐに種まきをしましょう。カンキツ類の種子は乾燥してしまうと発芽率がぐっと落ちてしまうからです。種についている果肉を洗い流し、水に一日浸します。すぐに種まき出来ない場合は、湿らせたティッシュに包み冷蔵庫で保管します。

収穫時期に関しての注意特徴

果実の収穫時期は、果皮の色が緑からオレンジに変わってきた頃です。インドが原産国であるポンカンは寒さに弱いため、気温の低い地域では特に寒害を避けるため、遅くとも12月下旬には収穫してしまうことを心に留めておきましょう。

病害虫の特徴

ポンカンにおける病害虫はカンキツ類におけるものと同じであり、病気は灰色かび病・そうか病・かいよう病などが、害虫はチャノキイロアザミウマ・カイガラムシ類・ゴマダラカミキリムシ・ミカンサビダニなどがあげられます。

栄養分に関しての特徴

果実の可食部における主な栄養分は、ビタミンC・シネフェイリン(風邪予防)、クエン酸(酸性物質減少効果、疲労回復など)、ペクチン(整腸作用)などがあげられます。特に果肉のみならずジョウノウ膜ごと食べると、食物繊維摂取量はさらに上がります。

育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム

カンキツ類は樹勢が強く、春・夏・秋と年に三回に枝をぐんぐんと伸ばし、枝をほうきのように広げて育ちます。常緑果樹であり背が高くなっていくので、剪定には「高枝キリバサミ」がおすすめアイテムです。樹冠内部にも日が当たる程度に剪定しましょう。

果物の歴史

インド原産であり、日本には1896年(明治29年)台湾総督府より鹿児島県へ苗木が贈られたのが最初であると言われています。品種は、腰高で大果である高しょう系・扁平で小果の低しょう系というおおよそ二種類に分けられました。

おすすめの食べ方料理方法

果皮がみずみずしくて、果汁が多く含まれている重いものを選びます。表皮と果肉の間の「浮き皮」がフカフカしすぎているものは、水分が少なくて味が落ちますので注意してください。食べ方ですが、皮は分厚いけれどもミカンと同じように手で簡単に剥くことが出来ますので、食物繊維を多く含む袋(じょうのう膜)ごと食べましょう。独特の香りと強い甘味はケーキのトッピングにも合いますし、果肉を煮詰めてマーマレード、ゼリーなどにしても美味しく頂くことが出来ます。種が少し入っていることが多いですので、取り除いてからさまざまな用途に使います。

果物育て方の注意点まとめ

高しょう系は低温に弱いですので暖地においての栽培、低しょう系は低温には強いですが、ウンシュウミカンに比べると耐寒性がやや弱いですので、ポンカン全体に言えることは関西地方以西で温暖地域での栽培が適しています。また、自家結実性があって木1本でも結実できますので、受粉樹や人工授粉を行う必要はありません。結実したら摘果を行うことを忘れなければ、隔年結果を防ぐことが出来ます。摘果の時期は生理落果の後である7月下旬以降で、傷んだ実・小さい実・上向きの実を取り除くわけですが、「1果/葉40~50枚」となるように行います。

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