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オオイヌノフグリの原産国や簡単な育て方について
まだ風が冷たい早春の頃、道端の陽だまりに咲いている小さなコバルトブルーが「オオイヌノフグリ」です。ひっそりと可憐に咲くその姿に春の訪れを感じ、温かい気持ちになるのですが、その可憐な姿には似合わない名前が付いています。その名の由来は近縁のイヌノフグリの果実の形が犬のフグリ(睾丸)に似ていることから来ていますが、オオイヌノフグリの果実はハート型なのでフグリには似ていません。「瑠璃唐草」「天人唐草」「星の瞳」という別名もありますが、オオイヌノフグリという名前が一般的に広く知られています。なお、昔はイヌノフグリも多く見られましたが、近年ではオオイヌノフグリに生育地を奪われあまり見られなくなりました。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
オオイヌノフグリの果物・植物分類の特徴
「オオイヌノフグリ」の植物分類はオオバコ科クワガタソウ属の1年草です。クワガタソウ属は、以前はゴマノハグサ科とされていました。ゴマノハグサ科の多くが唇形花をつけるのに対し、平らに広がった形の左右対称の冠をつけるのが特徴です。
オオイヌノフグリの原産国の特徴・同様の原産国の果物・植物紹介
原産国はヨーロッパです。明治時代に渡来し、その後全国に広がった帰化植物です。同じヨーロッパ原産の帰化植物にシロツメクサ、アカツメクサ、セイヨウタンポポ、ハコベなどがあります。どれも草むらや道端などで見かけるなじみ深いものばかりで、日本古来のものと思っている人も多いのではないでしょうか。昔から生息しているニホンタンポポは今ではあまり見なくなり、ほとんどの人がタンポポと言えばセイヨウタンポポを思い浮かべるようになりました。イヌノフグリもオオイヌノフグリの勢いに押されて最近ではあまり見かけなくなっています。
オオイヌノフグリの同時期に開花する花の種類や特徴
この時期に開花するのはアリッサム、アネモネ、クロッカス、スイセン、デージー、パンジー、ビオラなどです。これらは色の少ない寂しい庭を華やかに明るくしてくれます。決して派手ではないですが寒い時期も元気に咲く姿は可憐でひたむきさを感じます。庭や鉢植えなどで華やかに咲き誇る寄せ植えも素敵ですが、外へ出た時に足元にひっそりと咲いているオオイヌノフグリにはまた違った魅力があります。寒い時期を乗り越え、早い春の訪れを教えてくれる植物には多くのものを与えられる気がします。それは冬を越えた弾むような気持ちと明るい季節に向かう喜びです。
オオイヌノフグリの花言葉を使う時のサンプル
オオイヌノフグリの花言葉は「信頼」「神聖」「清らか」「忠実」です。ひっそりと目立たず、それでいて目を引くブルーの星形は存在感があります。清らかで神聖な色合い、信頼をおける存在感、忠実さがその佇まいから伝わってくるようです。
オオイヌノフグリの花・植物の原産国や簡単な育て方についてのコメント
道端に咲いているオオイヌノフグリは雑草と呼んでもいいかもしれませんが、これほど可憐で人気のある野草は他にないのではないでしょうか。その青く小さな星を持って帰りたいと思うのですが、触れるだけでほろりと落ちてしまいます。弱々しく儚げですが、踏まれながらも広く繁殖していく生命力はひたむきな強さを感じます。一つ一つは小さいのですが一斉に開花するとその青さが目を引きます。冷たい風の吹く季節に一番に春の気配を感じ取り、皆に教えてくれるのがオオイヌノフグリです。その存在は大きく、大きな魅力にあふれた人気のある野草です。
オオイヌノフグリの簡単な育て方・栽培方法
道路脇の道端や土手、草地などに自生しています。繁殖力が強く、タネが落ちて人の靴底などで運ばれ、広く分布しています。家の庭で育てたいと考える人もいると思いますが管理して育てるのは難しいかもしれません。育て方としては道端から採取し、庭に植えたもののタネが落ち、翌年運が良ければ花を咲かせてくれるでしょう。自然に溶け込んでいる姿こそ美しく感じます。
オオイヌノフグリのこの植物に関してのまとめ
オオイヌノフグリの原産国や簡単な育て方についてまとめますと、秋に芽を出し他の植物が休む冬に横に広がりながら育ちます。早春にはコバルトブルーの小さな花をたくさん咲かせ、その姿に道を歩く多くの人の目を引き付けます。名前の由来を聞くと少し残念な気持ちになりますが「星の瞳」という別名にふさわしく、可憐で魅力的な存在感を持っています。春の終わりには枯れてしまいますが、繁殖力が強いのでまた翌年には可憐な姿をあちこちで見せてくれます。花言葉の通り「神聖」で「清らか」なイメージを持ち、誰にも汚されることのない静かな強さと美しさを持つとても人気のある野草です。
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