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カキ(柿)の種類【愛宕】について育て方や情報
愛宕柿は、その名のとおりカキ(柿)の一種です。全国的に見ても大変珍しいカキ(柿)の種類。形状は釣り鐘状で、特徴的な先ぼぞりです。果実の大きさはおおよそ300gから400g程度が一般的で、ほかのとカキ(柿)比べると大きめといわれるものになります。皮は明るめのオレンジ色で、つやがあります。果実も同様に明るめのオレンジ色。歯ごたえがあり、サクサクした触感が人気です。晩成種なので、収穫時期は11月中旬から12月中旬です。加工する期間も加味すると、店先に並ぶのは柿の中でも最も遅くなります。お正月ごろの風物といったこともうなづけます。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
果物分類でカキ(柿)といわれるものですが、その中でも渋柿になります。特に渋が強く、干し柿に使うことしかできないといわれていました。しかし、渋柿は渋を抜いた後、たいへん甘く、おいしく変わります。特に絶品です。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
徳島県西部の三好地方で栽培が盛んです。主な出荷先は、大阪府や兵庫県、広島県、徳島県、香川県あたりです。特に愛媛県からの出荷が多く、全国に流通する内の半分は、愛媛県でつくられています。愛宕柿は近畿地方の年末年始のだんらんには欠かせない果物です。新聞紙で包んだのちにコンテナなどに詰め、渋抜きは炭酸ガスを使って行います。どの程度熟しているかにもよりますが、渋抜きにはおおよそ10日から二週間かかります。これによってほかのカキ(柿)とは一風違ったサクサクした触感と甘味が得られます。2個から3個ほどを一緒に密封し、出荷されています。カキ(柿)の、原産国は特定できませんが、東アジアの固有種です。
種まき時期に関しての注意特徴
種まきから育てると大変時間がかかりますので、大体1年物の接ぎ木などで増やします。11月から入梅までに植え付けを行いますが、その年に芽吹かないことも少なくありません。2年3年と、気長に育てることが大切です。
収穫時期に関しての注意特徴
収穫は地方によっても若干のズレが見られますが、一般的な柿と比べて遅めです。11月ごろからになります。完熟する前に収穫し、渋抜きを行うか、干し柿などに加工しますので、それを加味して収穫するのがおすすめです。
病害虫の特徴
耐暑性や耐病性に強く、耐陰性にも優れています。猿といった獣害にも合いにくく、病害虫にも比較的強く、育てやすい品種です。気を付けるべき病気は炭そ病や落葉病。生育期には、落ち葉を放置しないように、速やかに処分しましょう。落葉した葉は放置せずに処分します。発生しやすい害虫はカキノヘタムシガです。
栄養分に関しての特徴
多くの栄養分を含みます。余分なナトリウム(塩分)を排泄するカリウムが豊富で、高血圧にも有効です。運動によって痙攣した筋肉の緩和や予防に働きます。ビタミンAとCを多く含み、ペクチンやβカロテン、β-クリプトキサンチンやゼアキサンチン、リコピンといったカロテノイドも含まれています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
害虫であるカキノヘタムシガが発生しますが、これにはスミチオン乳剤が有効なアイテムです。6月と7月下旬に散布するとよいでしょう。また樹皮を削り落として幹肌を整えておくと、病気の予防にもなりますし、害虫の産卵場所が失われます。
果物の歴史
カキ(柿)は東アジアの固有種で、長江流域に自生しているのがよく見られます。しかしヨーロッパには日本経由で流入したといわれています。愛宕に関しては、日本の愛媛が原産。名前の由来には、京都の愛宕が絡んでいるとされています。
おすすめの食べ方料理方法
吊るし柿や干し柿などが広く知られていますが、渋を抜けば、サクサクとした触感をそのままに、大変甘くなります。このさくっとした触感は、生食でサラダにしたり、焼くと肉料理との相性もよくなりますので、添え物としても大変おいしくいただけます。またすりおろしてドレッシングにしたり、シャーベットやゼリーなどのスイーツに用いるのもおすすめです。ただし、体を冷やす効果もありますので、妊娠中の女性や便秘症の方は、食べ過ぎないように注意することが必要です。火を入れることで、そういったデメリットは半減しますので、食べ方に工夫するとよいでしょう。
果物育て方の注意点まとめ
名の由来には諸説ありますが、有力なものの一つが京都の愛宕山に奉納したことで、この名を授かったというもの。また、京都の愛宕産の柿の種からの実をとって育てたからというものもあります。育て方は比較的簡単といわれていますが、桃栗三年柿八年と言われるほどです。ゆっくりと気長に育てることが大切です。根が深く張る木ですが、乾燥にはやや弱く、夏場は乾燥に気をつけたいところです。12月ごろを目安に有機質肥料を与えると、美味しい実をつけるようになります。放置するとどんどん木の背が高くなります。具合よく選定し、脚立がなくとも収穫できる程度に留めるのがおすすめです。
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