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香酸柑橘の種類【仏手柑】について育て方や情報

香酸柑橘の種類【仏手柑】について育て方や情報

仏手柑は木になった様子がまるで千手観音の手のようであることからこの名前がつきました。その名前から縁起のよいフルーツとも認識されており、3つのありがたい果実の文様である三果文には、邪気を払う桃、子孫繁栄を意味するザクロ、仏の手のような形から幸運を呼ぶと言われる仏手柑の3つが描かれています。日本においては鹿児島県で主に生産されていますが、どちらかと言えば仏手柑は観賞用で扱われることが多いフルーツであり、生食できないこともあってなかなか市場では出回っていません。また高知県には丸仏手柑という緑色の果皮をしたものが栽培されています。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

果物分類の特徴

学名:Citrusmedicavar.sarcodactylis果物分類としてはミカン科ミカン属に分類されます。柚子やすだちなどのような香酸柑橘の仲間で、触手のように伸びた実からは柑橘系の爽やかな香りと独特の香りが合わさった不思議なフルーツです。

原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介

原産国は釈迦の生まれた国であるインド北東部です。インドでも観賞用であったり、加工用などで利用されています。インドは地域によって気候が異なりますが、比較的乾期が多いです。また寒さと暑さの差が極端なのが大きな特徴です。インド原産のものには同じ柑橘系であるレモン・みかん・オレンジもあります。また近年人気を集めるフルーツであるマンゴーもインド原産です。インドはフルーツ以外にも茶葉の原産国で有名です。日本でも多くの人に愛されているダージリンはヒマラヤ山脈の麓で栽培が行われ、アッサムは広大な平坦地で栽培されています。

種まき時期に関しての注意特徴

種まき・植えつけは大体3~4月に行います。熱帯植物で寒さには弱いので、時期でも寒いようならもう少し暖かくなるのを待ちましょう。根に肥料が触れると腐る恐れがあるので、しっかり根付くまでは肥料を用土に混ぜないようにします。

収穫時期に関しての注意特徴

5~6月頃の花が咲き、12~2月頃には果実が色づきます。そのため梅雨の時期には花が観賞でき、冬には果実を観賞することができます。基本的には食用しないため収穫の必要がありませんが、加工して食べることもできるため、しっかり色づいて熟したら収穫時期と言っても良いでしょう。

病害虫の特徴

病害虫としてはかいよう病とカイガラムシなどがあげられます。かいよう病は強い風などの衝撃で傷ついた葉や果実に病原菌が入り、斑点模様ができたり傷口がかさぶたのようになったります。カイガラムシは薬剤での駆除も可能ですが、歯ブラシなどでこすり落としても駆除できます。

栄養分に関しての特徴

栄養分としては含まれる量は違えど、ほぼ他の香酸柑橘と同じです。香酸柑橘にはクエン酸が多く含まれており、疲労回復などが期待できます。また香酸柑橘にはビタミンCなども多く含まれますが、他のフルーツと違って多くの量を食べることがないため、一度に多くを摂取するのは難しいとされています。

育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム

育てるのに特別必要なものはありませんが、仏手柑は食用のフルーツと違って、観賞用で育成させる人が多い植物です。そして枝を伸ばす力が強い性質を持つため、枝を整えるための専用ハサミは必須アイテムとなります。

果物の歴史

日本には室町時代から江戸時代に伝わったと言われています。香りは良いがフルーツとは言い難いとされ、昔から日本では観賞用とされてきました。盆栽や生け花の世界では比較的メジャーな存在です。まったく同じ形というものが存在しないため、表現を出したいアーティストたちには非常に重宝されます。

おすすめの食べ方料理方法

皮が厚く、中身は白い綿となっているため果汁などもなく生食としての食べ方は向いていません。そのため日本ではあまり普及していないので、果実自体を手に入れるのが困難です。基本的には加工されて利用されるのですが、特に多いのが砂糖漬けやジャムです。香酸柑橘なので香り高いので、皮を細かく刻んで砂糖で煮込めば爽やかなマーマレードになります。またジャムよりも濃いめに煮詰めたものを炭酸水で割れば非常に爽やかな柑橘系ジュースになります。料理には肉料理よりは魚料理のソースとして活用するとさっぱりとおいしく食べることができるのでおすすめです。

果物育て方の注意点まとめ

あまり寒さが得意ではないため、夏は外、冬は室内という育て方をおすすめします。そのためなるべく庭植えではなく移動できる鉢植えが良いでしょう。外で育てる場合は、風影響などで刺激を受けて葉や果実に傷がつくとそこから病原菌が入り込む恐れがあります。なるべく風の影響を受けにくい場所を選びましょう。また乾燥にも弱いため、用土が乾かないように気を付けましょう。枝がよく伸びる植物ですが、枝分かれする力が弱い性質を持ちます。そのため摘心・整枝を上手に行わないと歪な形に成長してしまうことがあります。観賞用であればなおさら枝の手入れはしっかり行うようにしましょう。

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