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ナシ(日本梨)の種類【南水】について育て方や情報

ナシ(日本梨)の種類【南水】について育て方や情報

【南水(なんすい)】は、ナシ(日本梨)の品種の一つで、「新水」と「越後」という品種を交配させて誕生した梨です。この品種は果皮が黄褐色の「赤梨系」の品種で、豊水と同じくらいの大きさがあり、中には500gを超えるほどのものもあります。この品種は、ナシ(日本梨)の中でも非常に糖度が高く、歯ごたえもしっかりしているのが特徴です。名前の由来は、この品種が誕生した長野県にある南信農業試験場の「南」と、交配種となった新水の「水」をとって「南水」と名付けられました。また、主力品種でもある新水や豊水のように、肩を並べるほどの品種になってほしいという開発者たちの願いも込められてもいます。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

果物分類の特徴

ナシ(日本梨)の果物分類の特徴としては、バラ目・バラ科・ナシ属の落葉高木になる果実のことです。ナシは大きく分けて和ナシ・洋ナシ・中国ナシに分類することができ、日本では梨というと和ナシを指します。和ナシには、果皮が淡い黄緑色をした「青梨」と、黄褐色をした「赤梨」があり、この品種は赤梨に入ります。

原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介

ナシ(日本梨)の原産国は中国が原産で、基本となる原種は中国や朝鮮半島、また日本にも自生している野生種のヤマナシです。ナシ類の主な生産国としては、2013年の調査では1位が中国で約1730万トン、2位がアメリカで約79万5000トン、3位がイタリアで約74万3000トンです。また日本では1位が千葉県で約3万5000トン、2位が茨城県で2万7000トン、3位が鳥取県で約1万8000トンとなっています。日本で生産されている品種で最も多いのは幸水で、全体の約40%を占めています。この品種は第6位で全体の約2.3%となっています。この品種は長野県が原産で、南信農業試験場で誕生しました。

種まき時期に関しての注意特徴

種まき時期に関しては、果実から採取して蒔くことで発芽させることができるため、発芽に最適な温度を保てばいつでも可能です。品種や環境にもよりますが、10月ごろに蒔くと約5か月程度で発芽してきます。ただし、美味しいナシの種を蒔いたとしてもそれ1本だけでは果実は実りません。

収穫時期に関しての注意特徴

ナシ(日本梨)の収穫時期は、多くの品種があるため時期も少しずつ異なっています。幸水などの早生種では7月ごろから収穫を迎え、愛宕梨や新雪といった晩生種は11月ごろが収穫時期となります。南水は中生種にあたり、9月下旬ごろから収穫となります。

病害虫の特徴

ナシ(日本梨)の主な病害虫としては、病害では糸状菌と呼ばれるカビの一種が引き起こすものが多いです。発病する病害は品種により異なり、二十世紀梨に多いのが黒斑病、幸水・南水などの赤梨に多いのが黒星病です。害虫ではハダニ類やアブラムシ類の他、カメムシなども多く発生します。

栄養分に関しての特徴

ナシ(日本梨)に含まれる栄養分としては、アスパラギン酸が豊富に含まれているため、疲労回復や夏バテ解消に効果的です。また、糖アルコールであるソルビトールには、咳止めや解熱の効果があります。消化酵素でもあるプロテアーゼも含まれているので、消化を促進する効果もあります。

育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム

育てる際に必要となるアイテムとしては、病気や害虫が多く発生する果実でもあるため、駆除する薬剤などが必要です。果実を形よく成長させるために果樹を仕立てる必要があります。そのため、仕立てる支柱(棚)などが必要となってきます。

果物の歴史

ナシ(日本梨)の歴史は、弥生時代には既に日本にも伝わり食されていたとされ、登呂遺跡ではナシの種子が多く出土しています。江戸時代には本格的な栽培が始まり、この頃は100種類以上が栽培されていました。この品種は、1990年(平成2年)に品種登録がされ、主に長野県で栽培されています。

おすすめの食べ方料理方法

南水のおすすめの食べ方としては、非常に糖度が高く、比較的酸味の強い芯の近くでも甘いので、冷たく冷やしてそのまま食べるのが一番のおすすめです。冷蔵庫で冷やす場合には、食べる1時間前に入れておきましょう。この品種は幸水と同様に果汁が豊富なので、ジュースやスムージーなどにしてもおすすめです。またナシには消化酵素が含まれているため、肉料理を作る際に漬けダレにナシのすりおろしを加えることで、繊維質の肉も柔らかくすることができます。また、カレーやスパイス料理などの隠し味としてピューレなどを加えると、辛みをマイルドにすることができます。

果物育て方の注意点まとめ

ナシ(日本梨)の育て方で注意すべき点としては、日光を好む植物なので庭植えの際は植え付け場所に注意しましょう。病害虫が多く発生しやすい果物で、発生する病気は品種により異なります。この品種は赤梨種に分類されるため、黒星病に特に注意しましょう。葉に褐色または黒色のシミにも似た斑点が出てきた場合には、黒星病の可能性があるため、病気になった葉を除去し用土がチッソ過多にならないよう、バランスの良い肥料割合にします。果実が成長してくると、鳥による被害も多くなります。そのため、果実が多くなり始めたら袋をかけて保護しましょう。

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