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セージについて育て方や情報
セージは古くから有能なハーブとして、お茶や調理に、薬草として、観賞用にと様々な用途に使われてきました。一見高く茂る草のように見えますが、低木であるのが特徴です。和名はヤクヨウサルビアで、サルビアの仲間です。これは、ラテン語名をそのまま読んだものになります。種類は非常に多く、一般的にセージと呼ばれているものは、コモン・セージ、もしくはガーデン・セージとされているものです。イギリスの古い格言に「長生きをしたい者はセージを食べよ」というものがあるほどに、長寿のハーブとしても親しまれ、その薬効が信じられてきました。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
野菜分類の特徴
野菜分類としては、葉菜類になります。料理に使われるのは葉の部分です。葉ほど一般的には用いられていませんが、薄紫色の花もエディブルフラワーとして食べられます。植物分類としては、シソ目シソ科アキギリ属に属します。
原産国の特徴・同様の原産国の野菜紹介
原産国は地中海沿岸です。この地域の特徴は、冬に雨が多く比較的暖かで、夏は乾燥して日差しが強い地中海性気候です。そのため、この地方原産の植物は乾燥に強く、湿度を嫌う傾向があります。同様の原産国のハーブに、ラベンダーやローズマリー、ミント、タイム、パセリ、オレガノ、オリーブなどがあります。どれも日本でも栽培され、野生化しているものすらありますが、本来の気候はまったく逆で、日本はどちらかというと湿潤であるため、栽培する場合には注意が必要です。水はけのよい土を使い、風通しのよい場所に植えてやる必要があります。
種まき時期に関しての注意特徴
種まきに最適な時期は3月から4月の春と、9月から10月の秋です。他の増やし方には、挿し木やとり木があります。挿し木は摘み取った茎を土に挿して根づかせますが、とり木は茎を摘まずにそのまま生えている状態で土の中に埋めてやり、根を出させる方法です。
収穫時期に関しての注意特徴
収穫時期は葉が茂っている時期になるため、春から秋になります。特に梅雨前や盛夏には、湿度が上がって株が蒸れてしまうことを防ぐため、風通しをよくするためにも枝を刈り込んで収穫します。また、冬には枯れてしまうため、その前に収穫してしまいましょう。
病害虫の特徴
丈夫な植物ですが、病害虫には注意が必要です。湿気が多いと根腐線虫病にかかりやすくなります。また、アカダニなどのダニ類がつくことがありますが、これは株が弱っている場合に多いので、丈夫な株を育てるようにしましょう。
栄養分に関しての特徴
セージに含まれる栄養分は豊富です。ポリフェノールの一種のカルノシン酸やβ-カロテンを多く含むため、抗酸化作用があります。また、疲労を回復させるビタミンB1やB2、リンやマグネシウム、カルシウムも多く含んでいます。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
セージを育てるのに特に必要なアイテムはありません。背丈が伸びすぎた場合には風で倒れやすくなるため、支柱をしてやるほうがいい場合もありますが、これ以上伸ばしたくないという高さで摘芯をすることで、適度な背丈で抑えることができます。
野菜の歴史
セージの歴史は古く、世界中で不老長寿のハーブとして人々を魅了してきました。先にイギリスの格言を上げましたが、他にも古代アラビアのことわざに「庭にセージを植えている者がどうして死ぬことがあろう」というものもあります。日本には江戸時代に薬用植物として伝来しました。
おすすめの食べ方料理方法
セージは食用、飲用、薬用と様々な用途に使えて、生でも乾燥させても使用できます。おすすめの食べ方は、柔らかな葉の食感と香りを楽しむことができるフリッターです。生の葉に衣をつけて揚げた天ぷらですが、そのものの味を楽しむことができる上、強すぎる香りを柔らかく抑えてくれます。抗菌作用が高いため、ビネガーに漬けたものは飲用以外にうがい薬に使うこともできます。ハーブティーなどとして飲む場合、妊娠中の服用は避けるようにしてください。強い殺菌成分があり、通院、服薬中の方もかかりつけの医師や薬剤師との相談が必要です。
野菜育て方の注意点まとめ
セージを育てる場合、温度に気をつけましょう。湿気が多いと蒸れてしまうため、風通しのよいところで栽培するか、風が通りやすいように枝を刈って茂りすぎないようにします。水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと与えるようにしてください。真夏は特に水切れに注意したいものですが、常に土が湿っているほどにしてしまうと根腐れを起こしやすくなるため、土の状態を見ながら与えるようにしましょう。葉を利用するハーブですので、肥料は窒素の多いものを選ぶとよいでしょう。ゆっくりと摂取できる固形肥料を土に混ぜ込み、丈夫な株を育てていきましょう。
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