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リンゴ(林檎)の種類【陽光】について育て方や情報
リンゴ(林檎)の一種である陽光は、群馬県で1980年代に自然交配によって生まれたとされています。甘みと酸味のバランスが良く、果汁もたっぷり含んでいるという特徴を持っています。大きさは約300グラムほどで、形は丸に近いかやや長丸形のものもあります。果実は鮮やかな赤色をしており、熟していくにつれて深く艶のある紅色に変わっていきます。果肉はしっかりしており、食べるとシャキシャキという歯ごたえを楽しむことができます。稀にサビと呼ばれる付着物が発生することがありますが、味や食感に変化が出るものではありません。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
陽光などのリンゴ(林檎)は、果物分類上バラ科ナシ亜科リンゴ属に属しています。世界中では約80ヶ国の国々で栽培されており、約15000種もの品種が存在し、日本国内だけでも約2000種が確認されています。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
リンゴ(林檎)の原産国は中央アジアの山岳地帯やカザフスタン南部、タジキスタンなど広い範囲が考えられています。古い昔から栽培が開始されていたという研究報告もあり、これらの地域からヨーロッパやアジアなど各地へ普及していったと伝えられています。このため、原産国として具体的にどこか一つの国を指定することはできません。このような地域は山岳地帯であるため標高が高く気温が低めで、雨もあまり多く降らないという気候的な特徴があります。同じような地域では、ザクロやアンズなど寒冷地に適した果物の原産地となっています。
種まき時期に関しての注意特徴
リンゴ(林檎)は12月から翌年の3月ごろまでに苗を定植することになるので、それに合わせて種まきを行います。涼しさを好む果実樹ですが、幼木の場合は冬の寒さに負けてしまうこともあるので、できれば3月に植え替える方が良いでしょう。
収穫時期に関しての注意特徴
リンゴ(林檎)は8月下旬から11月までが収穫時期となりますが、陽光は10月中旬と比較的晩生品種となります。熟していないからと言って収穫を遅らせると、晩生リンゴ(林檎)は凍害の被害が出やすいので注意しましょう。
病害虫の特徴
リンゴ(林檎)には非常に多種多様な病害虫がつくことで知られていますが、中でも夏の時期に大量発生するハダニには注意が必要です。葉の汁を吸って弱らせてしまうので、定期的にチェックして駆除するようにしましょう。
栄養分に関しての特徴
リンゴ(林檎)には、疲労回復成分として知られるクエン酸やリンゴ酸など栄養分が豊富に含まれています。また、胃腸の働きを助けるペクチンや塩分排出効果のあるカリウム、ガン予防に役立つポリフェノールなど様々な栄養が含まれています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
陽光などのリンゴ(林檎)には病害虫が非常に多く寄ってくるので、果実がある程度育ったら袋がけをしておくと良いでしょう。袋がけ専用のアイテムもありますが、家庭で栽培している場合は新聞紙などでも代用できます。
果物の歴史
リンゴ(林檎)の歴史は非常に古く、紀元前6000年にトルコで炭化したリンゴが見つかっています。ヨーロッパでも16世紀ごろには栽培が始められており、日本にも中国や西洋から持ち込まれるようになりました。昔の日本では、果実よりもむしろ花のほうが需要があったと伝えられています。
おすすめの食べ方料理方法
リンゴは実に用途の豊富な果物で、おすすめの食べ方は数えきれない程挙げられます。生食する場合は表皮を剥いてから食べる人が多いですが、皮には便秘改善効果のあるペクチンが豊富に含まれているため、便秘で悩む女性などは皮ごと食べるのも良いでしょう。また、生食の場合は時間が経過するとどうしても茶色く変色してしまいますが、塩水やレモン水に少しつけておくと変色を防ぐ効果があります。他にもそのまま絞ってジュースにしたり、パイやジャム、お酒の原料としても利用できます。さらにドライフルーツや焼きりんごなど、あらゆる料理法で楽しむことができます。
果物育て方の注意点まとめ
ほとんどの品種は、自分の花粉だけでは実をつけることができません。このため、確実に結実させるためには他の品種を一緒に栽培しておく必要があります。品種の組み合わせによっては実ができないこともあるので、栽培を始める前によく調べるようにしましょう。また、花が咲いたらそれぞれ人工授粉させてあげると結実しやすくなります。筆などを使い、違う品種の花粉を雌しべに付着させましょう。実がなったら、1cmほどの大きさの時に摘果をすることも重要です。基本的に最初の摘果では1つの房ごとに1個のみ残すようにし、2回目に4から5房に1個のみ残すようにしましょう。
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