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香酸柑橘の種類【じゃばら】について育て方や情報

香酸柑橘の種類【じゃばら】について育て方や情報

じゃばらは、ゆずに似た黄色い果実で、果汁が豊富で種が少ない香酸柑橘です。香酸柑橘とは、酸っぱすぎて生食にはむかないけれども、香りや風味が料理やジュースなどに重宝される柑橘類で、ゆずやカボス、レモン等が含まれます。和歌山県北山村の特産品で、ほんのり苦い独特の風味が特徴的。また、花粉症に効くフラボノイドを豊富に含むとして人気が急上昇している果物でもあります。木は常緑樹で、成長すると3mを超えることもあり、細長い葉は縦に2枚つながったような珍しい形をしています。花は美しく、5枚の真っ白な花びらが外向きに反った形に咲きます。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

果物分類の特徴

果物分類は、常緑性果樹の柑橘類で、香酸柑橘です。植物分類ではムクロジ目ミカン科ミカン属ジャバラ種に属します。自家結実性なので、実をつけるために他の品種の木を必要としません。柑橘類は一般的に温暖な気候を好むものですが、じゃばらは冬の寒さに強い品種です。

原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介

原産国は日本で、原産地は和歌山県東牟婁郡北山村です。とはいっても、北山村は飛び地で、和歌山県の衛星のように、三重県と奈良県の間に位置しています。和歌山県は、温州みかんや八朔、伊予かん、ダイダイ等、柑橘類の日本有数の産地。また柑橘類だけではなく、柿やイチジク、スモモ、キウイフルーツの生産量も非常に多い土地柄です。和歌山では、安土桃山時代にはすでに柿が栽培されていましたが、明治40年に富有柿が植えられてから本格的な栽培が始まりました。イチジクの栽培は昭和40年代から始まり、今では合計13haの土地で育てられています。

種まき時期に関しての注意特徴

苗の植え付け時期は4月から5月が最適です。種の少ない品種なので、種まきというよりも苗の植え付けが一般的です。根を崩さないようにして地面に穴を掘って植えます。鉢植えなら鉢底石と培養土を用意しましょう。種まきから苗を育てる場合は、ナメクジに注意します。

収穫時期に関しての注意特徴

収穫時期は地方によってずれもありますが、だいたい8月から11月です。植え付けから実がなるまでは数年かかります。花がつきはじめてから肥料を与えると、二年に一度しか実がならなくなる隔年結果を防ぐことができます。

病害虫の特徴

病害虫については、芋虫に要注意です。主にアゲハチョウの幼虫ですが、葉をとても好みますので、見つけ次第とってしまいます。他には新芽の季節にアブラムシがついて汁を吸います。また、カイガラムシやハダニがつくこともありますが、これは葉に水をかけることで防止できます。

栄養分に関しての特徴

栄養分としては、ビタミンA、B1、B2、C、ナイアシン等のビタミン類の他、マグネシウムやカルシウム、鉄やリン、カリウムなどのミネラルも含まれています。また、岐阜大学の研究により、ナツダイダインやナリルチンという、アレルギーを抑制するフラボノイドがとても多く含まれていることがわかっています。

育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム

育てるのに必要なのは、地植えなら水はけのよい肥沃な土、鉢植えなら9号鉢と鉢底石、果樹用培養土です。芋虫をとるためにはピンセットがおすすめアイテムです。寒さには強いですが、地方によってはマルチが役立つでしょう。

果物の歴史

じゃばらは北山村の庭先で江戸時代には栽培されていました。柑橘類の研究で名高い田中諭一郎博士による調査の結果、1971年に新品種と認定され、1979年に品種登録されました。21世紀に入り、花粉症に効果的というインターネットの評判が岐阜大学の研究で裏付けられ、今では人気の香酸柑橘となりました。

おすすめの食べ方料理方法

じゃばらの栄養分、特にアレルギー抑制効果のあるフラボノイドを摂るためには、皮ごと利用した食べ方がおすすめです。例えばマーマレード。良く洗って果汁を絞り、皮をいったん湯でこぼしてから千切りにして水から煮込み、柔らかくなってから果汁と砂糖を加えて煮詰めます。パウンドケーキに混ぜ込むと大人の味。はちみつ漬けも定番レシピです。輪切りにしたものを瓶に入れて、上から蜂蜜を注いでふたをして4日ほど置くだけです。また、ポン酢を作っておくとなんにでも使えて便利です。果汁を絞ってめんつゆと混ぜ、冷蔵庫に10日ほど置くと美味しくできています。果実酒も独特の風味があって美味しいです。

果物育て方の注意点まとめ

じゃばらは寒さには比較的強い柑橘類ですが、北風の当たらない日当たりの良い場所で育てると、果実の出来もよくなります。冬の寒い季節には休眠状態になり、葉がすべて落ちることがありますが、これは春の芽吹きに備えた生理現象なので、そっと見守ってあげましょう。肥料は、木が落ちついて花をつけ始めてからにします。3月になったら中の枝まで良く日が当たるように、枝の剪定を行いましょう。暖かい地方なら秋にも植え付け可能です。香酸柑橘にはゆずやレモン等、体にいい成分を含むものが多いですが、じゃばらもパワフルな香酸柑橘です。自宅で愛情をこめて育てれば、花粉症などは吹き飛ばしてくれそうですね。

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