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サクランボ(桜桃)の種類【正光錦】について育て方や情報
サクランボ(桜桃)の品種のひとつである正光錦(せいこうにしき)は、福島県で生まれました。甘みが強く酸味もほどよくあり、甘ずっぱい味をしています。果肉がやわらかくてみずみずしく、たっぷりと果汁を楽しむことができます。サクランボ(桜桃)の中では早生種にあたり6月上旬頃から収穫されて市場に出回ります。だいたい6月いっぱい収穫が続きます。7から9グラム程度で標準よりもやや大きめのサイズです。外観で他の品種と見分けられるような明らかな特徴はありません。熟した時の果皮はやや硬めでしっかりとしていて、明るい赤色をしています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
サクランボ(桜桃)の果物分類は核果果実です。中心に種を持ち周りを果肉が囲み果皮がそれを覆っている構造です。バラ科サクラ属の落葉樹になる果実です。観賞用のサクラとは別のものとなり「実桜」(みざくら)とも呼ばれます。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
サクランボ(桜桃)の原産国は、カスピ海沿岸とされています。カスピ海は、ロシアやイラク、カザフスタンなどが周囲を囲む世界最大の湖です。周囲の山々に流れる河川から集まった水が溜まって自然に出来上がったものです。チョウザメが多く生息しているため世界の三大珍味であるキャビアの産地としても有名です。また石油が多く埋蔵されている地域としても知られています。カスピ海沿岸地域が原産とされている果物としてブドウがあります。大陸的で穏やかな気候ですが、年間の降雨量が多く、湿潤な気候がみずみずしい果物の生産に向いています。
種まき時期に関しての注意特徴
サクランボ(桜桃)は、実がなるまでに7年以上かかる果物です。よって、種まきの時期に特に注意すべき点はありません。種が乾燥すると発芽しにくくなるため、実から取った種は冷暗所に水分を含んだ布などで包んで置いておく必要があります。
収穫時期に関しての注意特徴
サクランボ(桜桃)の収穫は品種ごとに2から3週間続きます。すべての品種を合わせると収穫時期は6月から7月にかけての初夏になります。正光錦は早生で6月頃に収穫を始めることができますが、7月には終わってしまいます。
病害虫の特徴
サクランボ(桜桃)の病害虫は、カビとダニが主になります。カビについてはこまめに手入れして清潔な環境を維持して予防するしかありません。害虫も基本的には同じですが、スカシバと呼ばれる害虫は木の幹に入り込むため農薬が効かず厄介です。
栄養分に関しての特徴
サクランボ(桜桃)の栄養分にはひとつひとつの量は少ないですが多くの種類のビタミンがバランス良く含まれています。また果実には、カリウムが多く含まれているので体内の塩分(ナトリウム)を体外に排出する働きがあります。利尿作用もあり、高血圧を予防する予防の効果が期待できます。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
サクランボ(桜桃)に美味しい果実を実らせるためのアイテムとして他の品種との掛け合わせるための受粉樹が必要とされています。正光錦については、紅秀峰や高砂との交配が適していると言われています。開花した後、5分咲きと満開の2回筆などを使って受粉させます。
果物の歴史
歴史はかなり古く紀元前300年にはヨーロッパ各地で自生していたとの記録があります。日本には明治時代初期から栽培されるようになったと言われています。正光錦は1987年に「香夏錦」の自然交雑実生として誕生し、品種登録されています。
おすすめの食べ方料理方法
サクランボ(桜桃)は、何かに加工するよりもそのまま食べるのが美味しいとされています。収穫してから2か3日以内に食べきれるようにすると味が落ちずに楽しむことができます。長時間冷蔵庫に入れておくと甘みが落ちて水っぽくなってしまいますので注意が必要です。正光錦の糖度は18度程度で甘みがあり、酸味もほどよく甘酸っぱさが特徴なので、そのまま鮮度がいいうちが食べごろです。食べるときにすこし冷えていた方がより味が際立ちやすくなるので、買ってきてすぐ食べたい場合は冷水にさっと通しておくのが美味しい食べ方の秘訣です。
果物育て方の注意点まとめ
サクランボ(桜桃)は、寒さに耐性があるため東北地方よりも南で栽培することできます。ただし、あまり暖かい地域では実が出来る前に落ちる落果と呼ばれる現象が多く発生するため栽培しにくい傾向にあります。水分を多く含むと果実が割れることがあるため収穫時期に雨期を迎えるような地域ではビニールをかけてしのぐなどの工夫が必要です。サクランボ(桜桃)は、自家不結実性と言ってひとつの品種で受粉することが難しいので結実させるためには受粉樹が必要になります。結実後は鳥に実をとられてしまう恐れがあるので、ネットを張るなどの対策が必要です。
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