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イチゴの種類【あすかルビー】について育て方や情報
「アスカウェイブ」と「女峰」を交配して誕生したのが「あすかルビー」です。奈良県農業試験場で開発・育成された品種で、2000年に品種登録された、新しめの品種。形状の特徴としては、丸みのある円錐形であり、粒は大きめです。みずみずしく艶のある果皮は赤く、中の果肉も赤く食欲をそそります。奈良県生まれであるため明日香・飛鳥から「あすか」、そしてイチゴ特有の光沢や艶のある赤色が宝石のルビーを思わせることから、この名前が付けられました。奈良県のブランドイチゴとして大々的に広いエリアにて栽培・販売されている品種です。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
果物分類上の特徴としては、果肉は他のイチゴの品種と比較して固さは少し固めです。果肉から出る果汁は多く、糖度は高めであり、そしてほどよい酸味が感じられる、イチゴ特有の甘酸っぱさが乗りやすい品種となっています。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
原産国・原産地である奈良は、日本の典型的な盆地の気候をしており、夏は暑く、冬は寒い気候ですが、収穫時期である春は穏やかで暖かくイチゴ栽培に適した土壌であると言えます。そんな奈良の果物としては、やはり昔からイチゴの栽培が強く、親にあたる「アスカウェイブ」も奈良の産出です。甘さと酸っぱさが適度に混じり合った、比較的大きめの粒の品種となっています。また、奈良では新たに「古都華」が開発・栽培されており、奈良のイチゴブランドの新世代として台頭しはじめています。他にも奈良産の果物としては、大和柿が有名です。
種まき時期に関しての注意特徴
種まき時期に関しては、10月頃が適切と言われています。地植えはもちろん、プランターなどでお手軽に栽培することができるため人気のある品種です。ちなみに苗作りをする際は、4〜5月に花つき苗を購入して植え付ける必要があるので注意が必要です。
収穫時期に関しての注意特徴
春になって気温が上がってくるとそれまでゆるやかだった株の成長が、一気に活動・成長し始めます。花が咲いてから1ヶ月もすると収穫することができます。注意点としては、きれいな実を収穫するのであれば、開花後にワラを新しいものに取り替えておく必要があります。
病害虫の特徴
病害虫の特徴としては、イチゴ全般に見られる病気・炭そ病が非常に多いです。葉に2〜3mmほどの薄い黒斑点が見え始めたら、炭そ病の初期段階です。防衛策としては、排水・水はけの良い場所で栽培すること。もし感染した場合はその株を分けて管理しましょう。
栄養分に関しての特徴
あすかルビーに含まれる栄養分としては、4〜5個(約100g)摂取するだけで人間が一日に必要とするビタミンCが摂取できるほど、ビタミンCが豊富に含まれています。また、ペクチン・クエン酸など食物繊維も豊富です。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
育てる際に必要なアイテムとしては、地植えではなくプランターで栽培する場合は特にビニールポットが必須です。苗の株がある程度大きくなって安定するまでは必需品です。その他、冬の寒さをしのぐために風よけ・雪よけや、株元に敷くワラもあると良いでしょう。
果物の歴史
春に真っ赤な果実をつけて、色鮮やかでおいしいイチゴの歴史は、それまで野イチゴが一般的だったヨーロッパにて、18世紀にオランダで交配されたものが最初のイチゴの品種であったとされています。日本で本格的に栽培がはじまったのは明治5年のことです。
おすすめの食べ方料理方法
あすかルビーのおすすめの食べ方は、甘味と酸味のバランスが良いため、やはり水洗いしてそのまま食べるのがベストです。もちろん、お好みで練乳をかけたり、ヨーグルトと絡めて食べたりと自由に楽しめますが、食材そのものの味がダイレクトに楽しめる、加工の少ない料理方法がぴったりです。味を損なわず、天然なおいしさをそのまま味わうために、ケーキやタルト・パイなどにいれてみても良いでしょう。フルーツポンチやフルーチェといった乳製品と絡めたり、ゼリーやフローズンと組み合わせたり、お好みの食べ方でお召し上がりください。
果物育て方の注意点まとめ
イチゴを育てる上で注意したいのが、水のやり過ぎです。水を好むとはいえ、過剰にやり過ぎると腐ってしまいます。また、乾燥にも弱いため、乾いてきたらたっぷり水をやることも忘れないようにしましょう。また、花は寒さに弱いです。冬場は特に風よけ・雪よけ、ワラを敷くことによって防風・保温を心がけるようにしましょう。冬になって枯れた葉っぱは、新しい葉を残して葉柄ごと取り除いておきましょう。放置すると株の成長や花つきに悪影響が出てしまうためです。肥料もやりすぎに注意しましょう。窒素分が多いと葉・茎は育つものの実のなり方が弱くなります。植え付け3週間後と2月下旬に1度ずつ与えるだけに留めましょう。
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