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ブドウ(葡萄)の種類【藤稔】について育て方や情報
【藤稔(ふじみのり)】とはブドウ(葡萄)の品種の一つで、「井川682号」と「ピオーネ」の交雑実生です。黒い果皮の種類に分類され、房・果実の粒共に多いのが特徴です。果樹も大きく、生育も旺盛です。枝は太く、房は円錐形をしています。房全体の重さは約340gと大きく、果粒の密着度はやや粗めでです。果実は糖度が17度前後で果汁も多く酸味とのバランスも良い品種です。果皮に渋味なども少ないので、生食用として市場に出回っています。藤稔は、山梨県では「大峰(たいほう)」として販売されていることがありますが、これは品種ではなく藤稔の商品名として使用されています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
ブドウ(葡萄)の果物分類はブドウ科の果実で、樹木はつる性の落葉低木です。ブドウ(葡萄)には数多くの品種が存在しており、その数は世界中で10000種以上とも言われています。その中で果実の果皮の色で赤色種・黒色種・緑(白)色種に分類されます。この品種は巨峰などと同じ黒色種に分類されます。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
ブドウ(葡萄)原産国は、トルコなどのコーカサス地方やカスピ海沿岸とされています。この地域ではヨーロッパブドウの栽培が行われ、やがてワインの醸造が始まるようになりました。大航海時代にはヨーロッパから南アフリカやチリに伝来し、チリでは後にワインの名産地へと発展しましたアメリカ大陸にもブドウの野生種が存在しており、古くからインディアンたちが栽培していたといわれています。日本では、ヤマブドウと呼ばれる品種が古くから自生していたほか、中国から伝わったヨーロッパブドウが自生化したものを品種改良し、日本独自のブドウとして栽培されました。藤稔も日本原産の品種で、主に神奈川県藤沢市で育成されています。
種まき時期に関しての注意特徴
ブドウ(葡萄)の種まき時期に関しては、暖かくならないと発芽しにくいので春になってから蒔くのが良いでしょう。種を保存する場合には、よく洗って乾燥させて保存しますが、過度に乾燥させてしまうと発芽能力を失う可能性があるので、短期間陰干しした後に湿った砂などで保存する良いでしょう。
収穫時期に関しての注意特徴
ブドウ(葡萄)の収穫時期に関しては、品種が非常に多いため時期も4月下旬~12月ごろと幅広いです。多く市場に出回るのは8月ごろ~10月上旬ごろです。この品種は8月から収穫が始まり、旬を迎えるのは8月中旬~9月中旬ごろです。
病害虫の特徴
ブドウ(葡萄)に発生しやすい病害虫には、病害では黒とう病・うどんこ病・褐斑病・晩腐病・べと病・灰色かび病など多くの病気が発生します。また害虫では、チャノキイロアザミウマ・コウモリガ・ブドウワタアブラムシ・カンザワハダニ・ブドウトラカミキリなどが発生しやすいです。
栄養分に関しての特徴
ブドウ(葡萄)に含まれる栄養分には、果皮の部分にポリフェノールの一種であるアントシアニンが多く含まれており、これは活性酸素の除去効果の他、眼精疲労の改善に効能があります。赤ブドウにはレスベラトロールというポリフェノールの一種が含まれ、これは発がん抑制作用があると言われています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
育てるのに必要となるアイテムやおすすめのアイテムとしては、つる性の果樹であり果実を傷付けずに成熟させるため、庭植えではフェンスや棚など、鉢植えでは支柱が必要となります。また上手く生育させるために剪定が必要となるため、剪定バサミを用意します。
果物の歴史
ブドウ(葡萄)のれきしはとても古く、紀元前4000年~3000年ごろにまで遡ります。この頃には既にコーカサス地方で栽培が始まっていました。紀元前2世紀には原産地から中国へと渡り、日本には鎌倉時代に本格的に栽培が始まりました。この品種は日本で1985年に誕生しました。
おすすめの食べ方料理方法
藤稔のおすすめの食べ方としては、この品種は生食用として品種改良されているため、一番はそのまま頂くのがおすすめです。とても粒の大きい品種で、中には500円玉くらいのものもあり食べごたえも十分です。果肉は非常に甘く、果皮にも渋みなどが少ないので果皮ごと食べても良いです。デザートにも利用することができ、ゼリーの具やフルーツポンチの具としても最適です。またそのまま冷凍してシャーベットにしたり、ジャムやピューレにすると料理のソースとしても利用することができます。タルトのトッピングにもおすすめで、甘味と酸味のバランスが良いさっぱりとしたタルトに仕上がります。
果物育て方の注意点まとめ
ブドウ(葡萄)の育て方で注意すべき点としては、棚を仕立てる際には収穫しやすい高さにすることも大きなポイントとなります。家族で収穫を楽しみたい場合には、女性や子供でも手の届く位置が良いでしょう。仕立て方法としては、棚仕立てがおすすめで、この方法だと立派な果実がたくさん収穫できます。しかし、いったん仕立ててしまうと場所を移動させることができないため、十分に植える場所を考えてから育てましょう。美味しい果実を実らすためには、樹勢に応じた摘房がポイントとなります。この品種ならば、巨峰と同じ葉30枚につき1房の割合がベストです。
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