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モモ(桃)の種類【川中島白桃】について育て方や情報
川中島白桃というモモ(桃)の品種は、1977年に長野県の農園で自生しているのが発見されました。比較的晩生の品種で、旬の時期の最後を飾る名残桃として親しまれています。生産量も非常に多く、モモ(桃)の中で3番目に多い生産量を誇っています。1玉あたり約250グラムから300グラムほどあり、モモ(桃)の中でも大ぶりの部類に入ります。表皮は濃い紅色にをしており、完熟すれば手でも剥きやすくなります。果肉はほんのりピンクがかっていますが全体的に白く、種の周囲は鮮やかな紅色となります。また、歯触りもしっかりしており、十分な甘さと果汁を感じることができます。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
モモ(桃)はバラ科サクラ属に果物分類されており、食用のものは水蜜種と蟠桃という2種類に分けられます。更に水密種の中でも白桃系や黄桃系、ネクタリンなどに分けられており、それぞれ用途や特徴が異なっています。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
川中島白桃は、長野県で他品種の樹から変性して自生しているのが発見されました。このため、原産国としては日本、更に詳しく言えば長野県ということになります。長野県は内陸に位置しており、3月から5月にかけては急速に気温が高くなる傾向にあります。他の地域より暖かい季節が早くやってきますが、9月以降は急速に気温が下がっていきます。このように1年や1日の中で気温の差が比較的大きく、雨量も少ないと言う特徴があります。この地域では、川中島白桃の他にプルーンやリンゴ、ぶどうやラズベリーなど寒冷地で良く育つものが多く栽培されています。
種まき時期に関しての注意特徴
モモ(桃)は寒さに非常に強い樹木であり、生育環境としても適しています。このため種まきは12月ごろに行いますが、土に撒くのではなく冷蔵庫の中に入れておいても自然に発芽します。発芽して苗になったら、鉢へ植え替えるようにしましょう。
収穫時期に関しての注意特徴
モモ(桃)の収穫時期は6月から8月ごろとなりますが、川中島白桃は晩生種なので8月から9月にかけて収穫となります。一般的な品種と同じ時期に収穫してしまうと熟成が進まず、固い実のままとなってしまうので注意しましょう。
病害虫の特徴
モモ(桃)に多く発生する病害虫は、コスカシバや吸蛾類となります。幹や果実を食害してしまうので、農薬を使用するなどして防御しておきましょう。子供にとっては嬉しいカブトムシも、桃の木には脅威的な害虫となります。
栄養分に関しての特徴
モモ(桃)は果実のほとんどが水分であるため、突出して豊富な栄養分は含まれていませんが、食物繊維やカリウムと言った体に良い成分も少量含まれています。また、カテキンという抗酸化作用を持つ成分も、果物としては珍しく存在しています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
モモ(桃)は寒さに強く、マイナス15度程度までなら耐えることもできます。ただ、あまりに低い気温だと成長が遅れることもあるので、1月から2月の真冬の間は、ホットキャップのようなアイテムを使って苗を守ってあげると良いでしょう。
果物の歴史
モモ(桃)という種そのものは、中国の山岳地方が原産地だと伝えられています。ここからヨーロッパなどへ普及し、日本には弥生時代に伝来していたと見られています。鎌倉時代までの品種はあまり甘くなく、食べるよりも薬や観賞用として利用されていました。
おすすめの食べ方料理方法
桃を食べる場合は、中心部に固くて大きな種が入っているので注意しましょう。種に沿ってくるりと一周切り込みを入れ、それぞれを手で軽く握って左右に捻ると、簡単に種から取り外すことができます。皮をむいた後で種を取り外すと、せっかくの果汁がどんどん落ちてしまうので、皮は種を外した後で剥くのがおすすめの食べ方です。また、桃は果実の下半分に甘みが集まる性質があります。横方向で切り分けてしまうと甘さに偏りが出てしまうため、カットして食べる場合には縦方向に包丁を入れるようにしましょう。熟成が足りない場合は種が取り出しにくいので、ナイフで果肉を削り取るように切りましょう。
果物育て方の注意点まとめ
モモ(桃)種から育てると味に不安が残るため、園芸店などで苗を購入するのもおすすめです。植え付けは通常2月に行いますが、暖かい地方であれば12月ごろに行っても構いません。この際、根にくっついている余計な土はできるだけ丁寧に落とし、半日ほど水に浸してから行いましょう。こうすることで根にしっかり水分を吸収させ、水やりを頻繁に行わなくても順調に成長するようになります。桃は乾燥を好むので、苗が定着したらあまり水をやる必要はありません。甘い実にするためには他の芽や新梢に栄養を行かせないことが大切なので、実ができたらますます水を控えるようにしましょう。
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