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モモ(桃)の種類【日川白鳳】について育て方や情報
日川白鳳とは、1981年に品種登録されたモモ(桃)の一種で、山梨県で白鳳という品種の枝変わりとして発見されました。果実の大きさはごく一般的なサイズで、約200グラムから250グラム程となります。形は綺麗な丸型のものが多く、表皮に現れる縞模様はあまりはっきりとは見えません。また、皮は深い赤色に色づき、完熟になると黒ずんだように見えますが決して傷んでいるわけではありません。果肉は酸味が少なく、糖度も12%前後と甘みが強い特徴を持つ品種になります。果汁も非常に豊富に含んでおり、切り分ける際にはポタポタと零れ落ちてくるほどです。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
日川白鳳などのモモ(桃)は、バラ科の果実として果物分類されており、数え切れないほど多種多様な品種が存在します。品種の面で主に白桃系や白鳳系、黄金桃系の3つに分類され、収穫時期で見ると早生種や中生種、晩生種に分類されます。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
日川白鳳は山梨県で変性しているのが発見され、研究開発や栽培が普及していった品種です。モモ(桃)の祖先中国の高山地帯が原産地ですが、日川白鳳という個別種に限れば山梨県が原産国となります。山梨県は太平洋気候に属しており、海岸からも距離があるため雨や風の影響が少ないという特徴があります。平均気温はほぼ全国と同一ですが、標高が高い地域は気温差が非常に大きくなることもあります。山梨県はモモ(桃)を始めとして、ブドウやスモモなどの栽培も盛んで、どちらも国内の流通量のシェア約3割近くを占め、1位を獲得しています。
種まき時期に関しての注意特徴
モモ(桃)を種から栽培する場合、低温の環境下に一定期間置いて休眠期を過ごさせる必要があります。このため、袋などに密封した状態で冷蔵庫に入れておき、春になったら種まきを行うと発芽率が高くなります。稀に冷蔵庫の中で発芽するケースもあるので、定期的にチェックしておきましょう。
収穫時期に関しての注意特徴
日川白鳳は、一般的なモモ(桃)と同じく6月下旬から7月いっぱいが収穫時期となります。袋がけをしている場合は、果実の頭頂部がほんのり赤く色づいて来たら袋を外しておきましょう。こうすることで、甘さがより強くなっていきます。
病害虫の特徴
モモシンクイバやモモハモグリガといった、名前の通りモモ(桃)を好んで発生する病害虫に注意が必要です。せっかく実った果実や大切な葉を食い荒らして台無しにしてしまうため、発生時期が来たら防虫剤を使用しておいた方が安心です。
栄養分に関しての特徴
モモ(桃)には、カリウムという栄養分が比較的豊富に存在しています。これはミネラルの一種で、体内の余ったナトリウムを排出しやすくする効果がある他、細胞の働きを維持したり高血圧を防ぐと言った効果があります。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
ほとんどのモモ(桃)は、本格的な種まきの前に種を冷蔵庫で休眠させる必要があります。この際、雑菌や乾燥から種を守るために密封できる袋などのアイテムがあると良いでしょう。袋の中に、湿らせた保湿剤などを一緒に入れておくとなお良いです。
果物の歴史
モモ(桃)は、日本には縄文時代から存在していたとされており、弥生時代には中国から栽培された品種が伝来しました。鎌倉や平安、江戸時代にも広く親しまれていましたが、現在のように甘みの強い品種が伝わったのは明治時代になってからです。
おすすめの食べ方料理方法
モモ(桃)を生で食べる場合は、種を外してから皮をむくのがおすすめの食べ方です。先に皮をむいてしまうと、果汁やぬめりのせいで果実を持ちにくいだけでなく、大切な果肉を潰してしまうこともあります。もし皮がなかなか剥けない場合は、熱湯にサッとくぐらせた後に冷水につけると皮と果肉が剥がれやすくなります。冷たいものを食べたい場合は、果実全体を優しく手で包んでまんべんなく揉むと、湯剥きと同じように剥きやすくなります。また、桃は冷蔵庫で長期間保存してしまうと味が落ちてしまうので、食べる直前に入れるのがおすすめです。
果物育て方の注意点まとめ
桃の種を冷蔵庫で休眠させる場合は、きちんと種を洗って清潔な環境で保管するようにしましょう。もし洗浄が不十分だと、そこからカビが生えて種がダメになってしまうので要注意です。また、種が順調に育って果実をつけたとしても、果樹の場合親と同じ実ができることはほとんどありません。子の果実は、大きさが足りなかったり味や形が悪くなることが多いので、もし味を追求したいなら栄養分の豊富な挿し木や接木を行うことが大切になります。また、桃の木は非常に綺麗な花を咲かせるため、食用ではなく観賞用として育てるのもおすすめです。
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