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ブドウ(葡萄)の種類【ベリーA】について育て方や情報
ベリーAはブドウ(葡萄)の品種の一つで、新潟県のアメリカとヨーロッパの品種を交配させて作られた日本生まれのマスカットです。マスカットと言うとグリーンをイメージする人が多いですが、ベリーAは黒っぽい紫色が特徴的な品種です。現在はほとんど種なしで栽培されているので非常に食べやすく、濃厚な甘みだけでなく酸味もしっかり出ており、ブドウ(葡萄)本来の美味しさを味わうことができます。皮を剥くと赤紫の果肉が現れますが、果肉の色そのものは明るいグリーンをしています。とてもジューシーで、国内では赤ワインの原料としても最も利用されている品種です。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
果物分類学上において、ベリーAはブドウ目ブドウ科に属しています。ブドウ(葡萄)は非常に多数の品種が確認されており、白ブドウや赤ブドウという色や、アメリカやヨーロッパといった産地などによっても細かく分類されています。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
ブドウ(葡萄)としてはコーカサス地方が原産国とされていますが、ベリーAは新潟の農園で開発されたので原産地は新潟であると言えます。新潟と言えば雪や寒冷地といったイメージがありますが、そういった地域は限られており、平地では様々な農作物が栽培されています。昼夜の寒暖差が大きく、雨が非常に多い地域です。日照時間もあまり多くないため、少ない日光でも生育できるものの栽培が適しています。このような気候でも、西洋ナシやスイカなどの栽培は盛んで、生産量も日本でトップクラスを誇っています。温室を活用してメロンも盛んに栽培されており、国内14位と上位の生産量となっています。
種まき時期に関しての注意特徴
ブドウ(葡萄)の発芽には10度以上あればこと足りるため、冬以外ならいつでも種まきが可能です。生育にはそれなりの温度が必要なので、3月の暖かくなってきたころに行い、12月から2月にかけて土へ植え付けるようにしましょう。
収穫時期に関しての注意特徴
ベリーAは、8月から9月いっぱいにかけてが収穫時期となります。収穫の目安としては、房全体がしっかり色づいて甘い香りがしてきたかどうかをチェックしましょう。房先の粒が熟していれば、全体も完熟に近いので食べごろとなります。
病害虫の特徴
ブドウ(葡萄)によく発生するのは、ブドウトラカミキリやブドウスカシバといった病害虫です。被害が大きいのがブドウトラカミキリで、春になると幹を食べながら芯部に侵入してしまいます。新梢がダメージを受けて枯れてしまうので、入念に点検しておきましょう。
栄養分に関しての特徴
ブドウ(葡萄)にはアントシアニンという栄養分が主に含まれており、果肉ではなく表皮に多いという特徴があります。また、クエン酸やビタミン類は他の果物と同レベル、カリウムや鉄、亜鉛などのミネラルは他の果物より豊富に含まれています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
ブドウ(葡萄)は大きな樹に成長する印象がありますが、鉢植えで育てればサイズも小さくベランダでも栽培することができます。この場合は、朝顔を育てるときに使う支柱やあんどんなどのアイテムを使うと、蔓が巻き付きやすくスムーズに成長させることができます。
果物の歴史
ベリーAは、1927年に新潟の農園で、日本のワインぶどうの父とも呼ばれた人物によって生み出されました。1940年には食用や酒用として発表され、人気品種となってスーパーなどで良く売られるようになりました。現在でもブドウ狩りなどでお馴染みの品種となっています。
おすすめの食べ方料理方法
ブドウ(葡萄)は皮を剥いて食べる人が多いですが、実はこの皮の部分にポリフェノールなどの栄養分が非常に豊富に含まれているのです。ポリフェノールは高い抗酸化作用が認められており、認知症予防やがんを予防する効果もあると期待されています。このため、栄養をしっかり摂りたい場合は皮ごと食べる食べ方がおすすめですが、食感が気になる場合はミキサーなどにかけてジュースにしてしまうと良いでしょう。また、皮ごとジャムなどにして煮詰めれば成分も凝縮され、より効果的に摂取することができます。中身の果肉も、生食以外にスイーツやサラダなど幅広い用途があります。
果物育て方の注意点まとめ
ブドウは、前年にできていた枝に新芽が出来てそこから新梢が伸びてきます。花は新梢の根元から数えて5節前後の部分に咲き、その後果房に成長します。新梢の伸び具合によってはうまく花が付かなかったり、逆に付きすぎてしまうことがあるので、定期的にチェックして摘芽や摘房を行っていくことが大切です。5月か6月になったら剪定を行い、花が咲く直前になったら房づくりを行うようにしましょう。また、房が出来てきたら粒の数を揃える摘粒も行い、ベリーAなら60から70粒を目安に残すようにします。あまり多く残すと、一粒の甘さや質が落ちてしまうので、思い切って適切な数に減らすようにしましょう。
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