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西洋ナシ(西洋梨)の種類【ゼネラル・レクラーク】について育て方や情報
ゼネラル・レクラークはフランス生まれの西洋ナシ(西洋梨)です。かけ合わせによって生まれたわけではなく自然交雑実生ではないかと言われています。国内では岩手以北で栽培されていて、青森県が主な産地となっています。果皮の色が未熟成時には緑色をしていて、熟しはじめると黄色くなります。表面に茶色いサビのような模様が出やすく、黄褐色になる頃が完熟の時期と言われています。350から550gくらいの涙形の大きめな果実で、香が高くて味があります。爽やかな酸味と心地よい甘みを持つ緻密でなめらかな食感のすぐれた味わいです。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
西洋ナシ(西洋梨)の果物分類は仁果類です。バラ科のナシ属にあたり、中心に小さな種が複数あり、それを包むように心皮と呼ばれる羊皮紙状の薄皮からなる芯を持っています。その周りを果肉がつつみ、張りのある果皮が覆っているのが特徴です。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
西洋ナシ(西洋梨)の原産地はヨーロッパ中央部や地中海沿岸地方と言われています。原産国と言われるフランスで古くから栽培されていて、品種改良が続けられました。フランスはいろいろな果物が多く栽培されています。市場にはスイカ、イチゴ、サクランボ、メロン、モモ、イチジク、ネクタリンなどが並びます。そのままでも食べますが、デザートや食事のソースなど加工して使われることもあります。また、フランスといえば最も有名な果物はぶどうです。ワインやシャンパンの原材料に使われていて数多くの品種が地域ごとの栽培されています。
種まき時期に関しての注意特徴
西洋ナシ(西洋梨)は苗木から育てるのが一般的です。種から実生して親木と同じものつくるのは難しいと言われています。種まきから始める場合には寒くなる前の秋ごろが適当です。直接土に植えて4ヶ月ほどで双葉が芽を出します。
収穫時期に関しての注意特徴
西洋ナシ(西洋梨)の収穫時期は、8月中旬から翌年の1月まで5ヶ月程度続きます。ゼネラル・レクラークは9月下旬から10月上旬が適当です。早い時期に収穫して追熟する必要があるため果皮の色で収穫適期を判断します。あまり熟してしまうと酸味や渋味が強くなります。
病害虫の特徴
西洋ナシ(西洋梨)特有な病気で、西洋ナシ黒斑病があります。感染すると、葉や果皮に黒い点のようなものが現れます。時間が経つにつれて黒点が広がっていきます。害虫はハダニ、モモシンクイガ、ナシマダラメイガなどに注意が必要です。これらの病害虫については、適切な農薬の利用で防ぎます。
栄養分に関しての特徴
西洋ナシ(西洋梨)にはビタミンEやカリウムや銅と言ったミネラル、それと食物繊維も多く含まれます。その他の栄養分として咳止めや解熱効果があり、ダイエット食品でも使われる甘味成分のソルビトールが含まれます。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
西洋ナシ(西洋梨)を上手に育てるためのおすすめアイテムは病害虫から防ぐための袋です。薄紙にパラフィン加工をしたような防水効果のある袋を実にかぶせます。枝や葉に当たるズレによる傷を防ぐ効果もあります。通気性があって湿気が逃げやすいものが適当です。
果物の歴史
ゼネラル・レクラークは、交配によってできた品種ではなく実生したものがたまたま見つかられたものと言われています。1950年にフランスのパリ郊外で発見されて、日本には1977年に青森県が苗木を取り寄せて栽培を始めました。
おすすめの食べ方料理方法
西洋ナシ(西洋梨)をおいしく食べるには収穫後に追熟期間が必要です。紙袋などに入れて15から20度前後に温度調整して20日間ほど保管します。枝側の方から下に行くにつれて甘みが増す傾向にあります。食べるときは、芯から放射状にリンゴのようにカットした方が味に偏りがなくなります。そのまま食べるには数が多すぎる場合は、コンポートにする食べ方もあります。コンポートは、シロップで煮ますが、ワインを追加するとさらにおいしくなります。この場合、白ワインでも赤ワインでも大丈夫です。シナモンスティックやバニラビーンズを加えると味にアクセントがつきます。
果物育て方の注意点まとめ
西洋ナシ(西洋梨)は、自分の花粉では受粉しません。結実させるためには他の品種の受粉が必要です。苗を植えるときに受粉樹として他の品種のものを3割程度混ぜておくことが必要です。和ナシとの組み合わせでも構いません。西洋ナシ(西洋梨)は、10花ほどがまとまって咲くので果実の肥大が良いとされる外側から3から4番目の花の雌しべに他の品種の花粉をつけてます。また、大きな実を作るためには摘果が必要です。開花後40日以内に10花ほどの塊から1花を残して摘み取ります。続けて10日後に再度摘果を行い、20cm間隔に1果ぐらいになるようにします。
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