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パイナップルの種類【ボゴール(スナックパイン)】について育て方や情報
パイナップルのボゴール(スナックパイン)は、手でちぎって食べられるのが特徴です。糖度が高くて酸味が少ないうえ、芯もやわらかくて甘いので食べごたえがあります。また葉にトゲがついているのも特徴でうっかりしていると手を傷つけるので気をつけましょう。ボゴール(スナックパイン)は1玉の重さが700グラムから1キログラム程度で小ぶりです。1年間で1カ月から2カ月程度しか収穫できない品種ですが、熱帯のやせた酸性土壌や乾燥した環境でもよく育ちます。ボゴールというちゃんとした名前があるのに、スナックパインと呼ばれているのは、スナックのように簡単にちぎって食べられることからきています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
パイナップルの果物分類はパイナップル科パイナップル属で、夏の果物です。常緑多年草で周年ですが、ふちにトゲがある品種とない品種があります。また果実だけをパイナップルと呼び、植物のことをアナナスと呼ぶ場合があります。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
パイナップルの原産国は南アメリカでブラジル南部・アルゼンチン北部・パラグアイにかけての地域で栽培されてきました。ブラジル南部は、ブラジル高原が広がる地域で温帯に近い亜熱帯地域です。思ったよりも寒暖の差があり南へ行くほど涼しくなります。アルゼンチン北部は、サバンナ気候から温暖湿潤気候です。そしてパラグアイは亜熱帯性気候で夏期の11月から3月には気温が30度にもなります。いずれも、おおむね年間を通して雨が多く気温が高い地域となっています。これらの地域でとれる果物は、ジャボチカバ・フェイジョア・アボガド・ブドウ・キウイ・リンゴ・キンカン・スイカなどです。
種まき時期に関しての注意特徴
一部で庭植えできる地域もありますが、鉢植えで栽培します。種まき時期としては、4月頃が植え付けに適しています。差し芽を使う場合は6月から7月が適しています。最低気温が15度以上であれば屋外の日当たりの良い場所で育てます。
収穫時期に関しての注意特徴
植え付け後15カ月から18カ月で収穫時期が始まりますが、一般に8月から9月が収穫時期です。香りが強くなり、実がやわらかくなるのでこれを目安とするといいでしょう。果実のすぐ下の茎を切り取ってあげましょう。
病害虫の特徴
パイナップルの主な病害虫は①ハダニは葉の裏に寄生して樹液を吸います。②コナカイムシは萎凋病を媒介します。これは根や茎の元に病原菌が繁殖し、水分の上昇を妨げることから地上部分がしおれて枯死します。③ネギアザミウマやヤノネカイガラムシは黄斑病を媒介します。空気伝染する糸状菌が特徴で落葉します。
栄養分に関しての特徴
パイナップルの栄養分としては、マンガン・ビタミンB1・カリウム・果糖などです。これらの成分により、疲労回復に役立ったり高血圧や動脈硬化の予防が期待されます。タンパク質分解酵素もありますから生で摂取すると肉類の消化促進に効果があるとされています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
パイナップルの栽培におすすめのアイテムとしては、鉢もしくはプランター、赤玉土、腐葉土、川砂、支柱、剪定バサミ、肥料(玉肥)、必要に応じてマルチングを利用して土の乾燥や温度変化を緩和してあげましょう。雑草の発生を防いだり病害の軽減にもなります。
果物の歴史
古くから南アメリカ地域で栽培されてきましたが、16世紀にはスペイン・アフリカ・アジア・フィリピンなどにも伝わりました。日本には江戸時代末期のオランダ船によってもたらされたと言われています。本格的な栽培は1930年頃からで、今では沖縄県で4月から8月頃出回ります。
おすすめの食べ方料理方法
ボゴール(スナックパイン)の食べ方として、生で食べる場合は上の葉の部分を残し、お尻の部分を2センチほど切り落とします。根の方が甘みが強くもったいないのであまり切り過ぎないようにします。下から手でちぎって食べていきますが、わざわざ芯をえぐり取る必要はありません。ちぎって食べていくだけで、キレイに芯だけ残るようになっているからです。またボゴール(スナックパイン)の芯はとても甘みが強いので食べることができます。一般にパイナップルはフルーツサラダや生ジュースにしても美味しく、ヨーグルトをかけたりドライフルーツにしても、タルトやケーキとの相性もいいですからおすすめです。
果物育て方の注意点まとめ
パイナップルの肥料には、葉面散布肥料がいいでしょう。というのも降った雨水を葉の付け根に集めて、葉面から吸収するという特性を持っているからです。土もできれば赤土が望ましく、石灰岩が混ざった土だと難しいです。実を収穫後は根茎から再び芽を出して、やがて成長すると先端部分に結実します。反面収穫するたびに実が小さくなってしまうので、株を3年以上用いるということはあまりありません。生育温度は20度から30度ですから、屋外で育てる場合ちょっと寒いと思ったら、穴の空いたビニール袋を鉢の上からすっぽりかけてあげてもいいでしょう。年間を通して温かい場所に置き、生育期間は水をよくあげましょう。
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