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リンゴ(林檎)の種類【トキ】について育て方や情報
トキは、300~400g程の重さの丸い形をしたリンゴ(林檎)で、皮は黄緑色をしていますがほんのりピンクがかっています。果肉は果汁が多く、非常に香りが強く、黄色いリンゴは酸っぱいイメージがありますが、トキは甘味が強いことが特徴です。トキの収穫は9月末から10月中旬の1カ月の間に行われ、その後2カ月貯蔵期間があるので、食べ頃は10月~11月です。トキは、平成16年に青森県五所川原市の土岐傳四郎氏によって王林と紅月の交配から生まれたものとして品種登録されていますが、その後の遺伝子調査によると王林とふじの交配である可能性が高いことがわかっています。
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植物図鑑内容
果物分類の特徴
リンゴ(林檎)の果物分類は、バラ科リンゴ属です。バラ科は、世界の海岸や高山まで様々な種類が分布しており、キク科やマメ科、イネ科と同様に最も種類の多い科の一つです。バラ科の果物には、あんず、いちご、さくらんぼ、すもも、梨、びわ、桃、プルーン、ネクタリンなどがあります。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
リンゴ(林檎)の原産国は、中央アジア地方です。中央アジアは降水量が少なく、乾燥した地域が多い地方の為、砂漠が多くの面積を占めています。湧き水や河川の近くにはオアシスが存在し、そこではカナートと呼ばれる地下水路を利用した野菜や果物の栽培が行われています。中央アジアにあるエルサレムは、交易で栄えており東西文明の十字路として発達しました。ブハラやサマルカンドなどの都市は、シルクロードの重要な都市でイスラーム文化の中心でもあります。中央アジア原産の果物には、ぶどうやあんず、カシスがあり、野菜は、玉ねぎ、にんにく、人参、大根、ピリッとした辛味が特徴のからし菜などがあります。
種まき時期に関しての注意特徴
リンゴ(林檎)の種まきは、3月中旬が適齢期で、鉢植えする場合は3月上旬~中旬に植えます。リンゴは寒さに強くマイナス30度まで耐えることができ、年の平均気温が6~14度の土地で育てることが望ましいです。また、夏の暑さと乾燥には弱いです。
収穫時期に関しての注意特徴
リンゴ(林檎)の収穫時期は、8月~11月です。8月上旬~10月中旬の間に収穫される早生種と中生種は、2~3回に分けて収穫し、10月下旬~11月中旬に収穫される晩生種は1度に収穫することが多いです。日当たりの良い場所に実っているもので、充分に色づいたリンゴから収穫していきます。
病害虫の特徴
気を付けるべき病害虫は、葉の表面に橙色の斑点がでる赤星病や、葉や枝、果実に発病する斑点落葉病、蕾を食害するハマキムシ、葉の裏に寄生し緑色が抜けていってしまうハダニです。薬剤や袋掛けで対策をする必要があります。
栄養分に関しての特徴
リンゴ(林檎)に含まれる栄養分は、カテキン、ケルセチン、食物繊維、カリウムです。食物繊維は消化を促す整腸作用があり、カテキンには抗酸化作用がある為、高血圧やがん、老化予防が期待できます。また、ケルセチンは動脈硬化やがん予防に効果的です。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
リンゴ(林檎)は、病害虫被害の多い果物なので袋掛けは必ず行います。袋掛けには虫を防ぐ為だけではなく、色づきをよくする効果もあります。袋掛けはビニールや新聞紙などのアイテムを利用して実を覆い隠しましょう。
果物の歴史
リンゴ(林檎)は、アダムとイブの話にも登場する程歴史の古い果物です。トルコでは約8000年前に炭化した化石が、スイスでは約4000年前のリンゴの化石が発見されています。17世紀前半には、ヨーロッパからアメリカへ持ち込まれ、現在では世界中の寒冷地で栽培されています。
おすすめの食べ方料理方法
リンゴ(林檎)の栄養を最も多く摂取できる食べ方は、皮ごと食べることです。リンゴに含まれるポリフェノールは果肉よりも皮に多く含まれています。ヘタと種を除き皮ごとすりおろしたり、ミキサーにかけてりんごジュースにするなどの食べ方があります。すりおろしリンゴは、食物繊維による便秘解消やすりおろしたことで消化が良くなるので風邪の時にもおすすめです。りんごジュースは、血栓症の予防に効果のあるペクチンが吸収されやすくなり、また、ジュースにすることで胃液の分泌が多くなり鉄分の吸収を高めるので、貧血予防の効果も期待できます。
果物育て方の注意点まとめ
リンゴ(林檎)の栽培には剪定作業が必要で、2年目の冬には木の先端を3分の1に切り詰めます。他にも生育のよい実をより大きく育てる為に、3~4芽に1果だけ残し残りは摘み取ります。また、りんごを鉢植えする場合は、こまめな水やりは根腐れの原因になるので、真夏には1日2回を上限とし、他の季節では土が乾いたら水を与えるようにしましょう。リンゴは果樹の中で最も寒さに強い果物です。暖地では色がつきにくいのであまり適しません。夏には、なるべく西日の当たらない場所で育てるようにしましょう。土は乾燥しすぎや湿りすぎなど、極端な状態を好まないので水はけの良い土を使うことが大切です。
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