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ビワ(枇杷)の種類【白茂木】について育て方や情報
【白茂木(しろもぎ)】とは、ビワ(枇杷)の品種の一つで、果皮と果肉が一般的な枇杷と比べて白いのが大きな特徴です。この品種は、「茂木」の種子に放射線を照射することで、突然変異を人工的に誘発して作られています。そのため生産数が非常に少なく希少価値の高い品種でもあります。茂木という名称は、長崎県の茂木町で中国から持ち込まれた枇杷を育てたことに由来しています。ちなみにビワ(枇杷)の由来は、果実が楽器の琵琶に似ていることからこの名前が付いたとされています。白茂木の大きさは約40g~50gと小ぶりですが、糖度も十分にあり酸味は控えめです。
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植物図鑑内容
果物分類の特徴
ビワ(枇杷)の果物分類の特徴は、バラ科・ビワ属の常緑高木で、その木になる果実を指します。温暖な地域で栽培されていますが、若干の耐寒性も持ち合わせており、冬期の最低温度がマイナス10℃程度までの地域ならば栽培も可能です。品種には、ハウス物の早生種と露地物の2種類があります。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
ビワ(枇杷)の原産国は中国ですが、日本にも古くから野生種が自生していたという説もあります。現在のビワ(枇杷)の原種は、中国の食用品種が基本種となっています。この品種は、長崎県原産の茂木の種を、長崎県果樹試験場で品種改良して作られました。果実の形は卵形をしており、果肉は柔らかく果汁も十分です。糖度と酸味のバランスも良くとても調和のとれた品種です。ただし、生産量非常に少ないためあまり市場に出回ることがなく、貴重な品種です。一見すると完熟していないようにも見えますが、それに反して味は濃厚で甘みもたっぷりです。
種まき時期に関しての注意特徴
ビワ(枇杷)の種まき時期は、店頭に最も出回る時期でもある5月~6月ごろが良いでしょう。食した果実から取り出した種を使用することができるので、種の周りのヌメリをきれいに洗い流し、植木鉢やプランターなどに果樹用培養土を入れて3cm~4cm程の深さに植えます。
収穫時期に関しての注意特徴
ビワ(枇杷)の収穫時期に関しては、ハウス物と露地物で多少時期が異なります。最もポピュラーな茂木では、ハウス物は2月中旬から段々に収穫が始まりますが、長崎では1月ごろから店頭になら始めます。露地物は5月~6月が旬です。この品種は6月中旬から店頭に並び始めます。
病害虫の特徴
ビワ(枇杷)が被害に遭いやすい病害虫の特徴としては、病害としては細菌性の病気である「がん腫病」が最も被害が多いです。芽・葉・幹・枝・実の全てに感染する病気で、一度感染すると治療が難しいです。害虫としては、カメムシ類・モモチョッキリゾウムシ・アブラムシ類・モンクロシャチホコなどがあります。
栄養分に関しての特徴
ビワ(枇杷)に含まれる栄養分には、βカロテンとβクリプトキサンチンが多く含まれており、体内でビタミンAに変わって皮膚や粘膜の健康維持に働きます。また、活性酸素を抑える働きのあるポリフェノールも含まれています。葉に含まれるタンニンには殺菌作用があり、枇杷茶して飲用されています。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
ビワ(枇杷)を育てるのに必要なアイテムとしては、果実自体が傷みやすく、少しでも傷が付くと茶色く変色してしまいます。そのため、摘果が終わった時点で果実に袋かけを行います。袋はホームセンターなどで購入することもできますが、枇杷は果実自体に小さいので新聞紙などを使うものおすすめです。
果物の歴史
ビワ(枇杷)の歴史は、6世紀に中国で食用として栽培が始まりました。日本で栽培が始まったのは江戸時代の中期頃とされており、1751年(宝暦元年)に千葉県の富浦で栽培が始まりました。中国の品種が栽培されるようになったのは、江戸時代の末期です。この品種は、1982年に品種登録がされました。
おすすめの食べ方料理方法
白茂木のおすすめの食べ方としては、果汁も多く濃厚な甘みも感じられるため、そのまま頂くのが一番美味しいです。その他にもコンポートやジャムなどにしても良いでしょう。コンポートにすると、長期保存も可能になります。またそれを使ってタルトのトッピングにすると、甘みあっさりのスイーツができます。皮を剥くと茶色く変色しやすいので、変色を抑えたい場合にはレモン水に浸しておくと、多少色を止めることができます。ビワの保存方法としては冷暗所で2日間程度で、なるべく早く食べるのが良いです。美味しい枇杷の見分け方はとしては、うぶ毛がしっかり生えていて痛みがなく、へたがしっかりとしているものが良いです。
果物育て方の注意点まとめ
ビワ(枇杷)を育てるうえで注意すべき点としては、生長すると背丈が高くなるため、整枝する必要があります。剪定時期としては8月~9月が最適で、枝を下垂するように誘引していくことで、果実も容易に収穫することができます。良い果実を作るために、摘蕾・摘果を行います。摘蕾は花房が肥大して、花蕾の段が分かるようになってから行うようにします。この品種や茂木尚は4段~5段を残して取り去ります。摘果の時期としては、果実の大きくなってくる3月下旬~4月上旬が良いでしょう。この品種では4果~5果を残して他は摘み取ります。
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