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カラスノエンドウについて育て方や情報
正式名称をヤハズエンドウというカラスノエンドウは、本州をはじめ、四国・九州・沖縄の道ばたや堤防、畑やあぜ道・野原などいたるところに自生している植物です。タンポポやオオイヌノフグリと同様、なじみの深い植物です。子どもの頃、外で遊んでいてカラスノエンドウのさやを使って、草笛にして遊んだことのある方も多いでしょう。現代では雑草として認識されてはいるものの、エンドウの仲間ではあるため、天ぷら・煮物・炒め物などさまざまな料理にも使われます。マメ科特有の風味を持っており、春の訪れを食でも楽しむこともできます。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
植物分類の特徴
カラスノエンドウの植物分類上の特徴として、マメ科・ソラマメ属に属している被子植物・双子葉類です。茎には巻ひげがあり、近くの物に絡み付く習性があるものの、大抵は直立しています。スズメノエンドウ・カスマグサも仲間。
原産国の特徴・同様の原産国の植物紹介
原産国は中東地域から地中海のほとりにかけてまでの一帯で、古代における麦作農耕の開始期に同時に栽培されていたとされています。その後実用的なマメが登場し、栽培植物としてではなく雑草として認識されるようになりました。この地域での原産の植物としては、イネ科のムギ・コムギが挙げられます。古代より稲作・農耕が行われた地域であり、温暖な気候が栽培に適して量産に至りました。また、汎用性の高いエンドウもこの地の原産です。他にも、キャベツやブロッコリー・大根など、たくさんの植物や野菜・花などが多く誕生している地です。
同時期に開花する花の種類や特徴
秋に発芽して越冬、春には高さ60〜150cmに達して、3〜6月に開花します。カラスノエンドウと同時期に開花する植物としては、タンポポやレンゲ、オオイヌノフグリといったような春先に畑や道ばたに咲くものが挙げられます。同じくマメ科のエンドウやソラマメ、アブラナなどの野菜類も同じ時期に咲きます。モモは3月頃、ヤマザクラ・ヒガンザクラ・ソメイヨシノなどサクラ類も3月下旬から4月半ばまで、ツツジは5月頭、アジサイは6月。一年間で最も咲く植物が多い時期であり、国内以外の植物であるチューリップなど他にもたくさんあります。
花言葉を使う時のサンプル
カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)の花言葉は、「小さな恋人たち」「喜びの訪れ」「未来の幸せ」などが挙げられます。小振りで可憐な紅紫色に咲く姿は、春の野原にささやかな幸せの訪れを知らせるさまを思わせますね。
花・植物についてのコメント
カラスノエンドウの中国での名称は「野豌豆」と称され、「野原で豆がなる」という意味があります。また、実がカラスのように黒いことからカラスノエンドウという名がつけられたとされています。一見するとソラマメの仲間とは思えないような見た目ではありますが、茎が角ばっていたり、豆のへそが長かったりと、共通項はきちんと保持しています。ちなみに、草笛の作り方は、まず実がきちんとなった鞘を採取します。ヘタ側から背中側の筋をとり、そこから豆を開き、豆を全て取り出します。きれいに中身を取ったら閉じて、ヘタ側を口にくわえて吹いてみましょう。
簡単な育て方・栽培方法
カラスノエンドウの育て方としては、雑草としてもお馴染みで、あまり手をかけずともすぐに育ちます。繁殖力が強いため、どんどん広がっていくので注意しましょう。日当りの良い場所を好むので、繁殖を防ぐなら近くに背の高い植物を持ってくるなど日当りを調節しましょう。秋に発芽し、越冬してから春に伸び始めます。耐暑性が高く、枯れてしまうこともほとんどありません。
この植物に関してのまとめ
カラスノエンドウのまとめとして、マメ科ソラマメ属に属している雑草です。原産は中東から地中海にかけての一帯であり、草笛として遊んだり、炒めたり、揚げたり、煮たりとさまざまな調理に使えたり、となじみの深い植物でもあります。「小さな恋人たち」「喜びの訪れ」などの花言葉をもち、春先の田畑や野原、道ばたなどでその姿を見ることができます。非常に繁殖力が高く、日当りが良ければどんどん育ち、広がっていきます。種ができるとはじけて広がるので、庭であまり広げたくない場合は、花が枯れたらすぐ摘み取って実がならないようにすれば良いです。
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