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アケビについて育て方や情報

アケビについて育て方や情報

アケビは、薄紫色の甘いゼリー状の果肉が特徴的な果物です。果肉は割れた皮に入っていて、黒いつぶつぶの種を包み込んでいます。茎は蔓状ですが、年数がたつにつれ、他の植物に巻き付いたまま木のように硬くなります。楕円形の葉が5枚一組になって蔓についている、落葉樹です。また雌雄の花が別々に開花します。おしべは紫色でミカンの房のような形をしており、めしべはバナナ型で6~9本、柱頭と共についています。このめしべが受粉して大きくなったのが果実です。アケビはこのように、茎にしろ果実にしろ、個性的で不思議な植物です。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

植物分類の特徴

植物分類は、キンポウゲ目アケビ科です。同じ仲間に、ミツバと呼ばれるギザギザの3枚一組の葉を持つ種類や、このミツバとの雑種で、五枚一組のギザギザの葉を持つゴヨウ等があります。その他にもホザキ、シロハナ等の種類があります。

原産国の特徴・同様の原産国の植物紹介

原産国は主に日本と中国南部です。日本では山形県でよく栽培されています。山形はオバナザワスイカ、ラ・フランスや佐藤錦、庄内柿等が有名な、果物王国です。オバナザワスイカは日本有数の品質と生産量を誇ります。東根市の佐藤さんという人が交配に成功した佐藤錦は、日本のサクランボの代表的な品種です。庄内柿は平たい種なし柿で、ち密な果肉と上品な風味が人気です。ラ・フランスはフランスで発見された果物ですが、本国での栽培は気候の関係で難しく、日本の山形や長野で盛んに栽培されています。なめらかな食感と高貴な香りが持ち味の美味しい洋ナシです。

同時期に開花する花の種類や特徴

アケビの花は4~5月に咲きます。同じ時期に咲く植物としては、八重桜、ハナミズキ、レンゲソウ、シャクナゲ、ひなげし、君子蘭、そしてバラ、シャクヤク、ボタン、サツキやツツジ、ハマナス等があります。八重桜はソメイヨシノ等よりも二週間ほど遅く咲きますが、鈴なりに大きく咲く桜です。ハナミズキは北アメリカが原産地で、日本からワシントンに桜を贈ったお返しにと、日本に来ました。英名はドッグウッドで、紅葉もきれいです。シャクヤクはかたいつぼみが大きく開いていき、幻想的に美しく咲きますが、根は漢方薬としても有名です。

花言葉を使う時のサンプル

薄紫色の小さな花はつつましやかで可憐。「唯一の恋」という言葉は、告白の手紙にふさわしいでしょう。また、芽や果皮は山菜として、種や茎は薬に、蔓は工芸品に用いられ、油も採れる重宝な植物であることからか、「才能」という花言葉もあります。しおりを作って教科書に挟めば成績が上がるかもしれません。

花・植物についてのコメント

アケビは種がとても多いので、子孫が繁栄するという意味で縁起のいい植物とされています。また、熟した実が開いてくる姿は「開け実」と呼ばれ、名前の語源になっていますが、これも運が開くことに通じると、昔から人気のある植物でもありました。また山遊びをしていた昔の子供たちにとっては、見つけるととてもうれしいおやつでした。同じ仲間にムベという植物があり、落葉するアケビと違い常緑で実も割れませんが、とても似ている果物です。7世紀に天智天皇が琵琶湖に狩りに出かけた折、地元の老夫婦に、元気の秘訣を尋ねたところ、ムベを献上されたとの言い伝えがあります。一口食べて「むべなるかな」とおっしゃったのが名前の由来とか。

簡単な育て方・栽培方法

植え付け時期は11月から2月です。一つの株からは実がなりにくいので、2種類の株を混植します。棚を用意してその下に水はけのよい肥沃な土をならし植え付けるのが理想的な育て方。日当たりの良い所を好みますが、半日陰でも大丈夫です。果樹用の肥料を11月と2月に与えますが、鉢植えの場合は5月にも施肥します。根が浅く乾燥に弱いので、鉢植えの場合は土が乾かないように注意しましょう。

この植物に関してのまとめ

姿かたちが少し不思議で、とても美味しいアケビは、縁起のいい果物として、また果皮や芽、蔓や茎までが人間の暮らしに役立つ植物として、古くから人々に親しまれてきました。地元山形では、秋のお彼岸には仏壇に皮を供える家もあると言います。これは、アケビの皮の舟でご先祖様がいらっしゃるという言い伝えがあるからです。木質の蔓は漢方薬の「木通」として用いられますが、この部分にはアケビンという、利尿・鎮痛効果をもつ成分が含まれています。その昔もてはやされていた蔓で編んだ籠も、最近また人気がでてきました。果物としてだけではなく、芽をくるみあんでまとめたり、皮をみそ炒めにする等、山菜として重宝する野菜でもあります。

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