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一重咲きストックの種類【アラセイトウ】について育て方や情報
春がシーズンのストックですが、和名ではアラセイトウと呼ばれます。一重咲きストックと八重咲きストックがあり、元々、野生のものは一重咲きで、店頭に出回っているのは八重咲きストックが主流です。一重咲きストックの特徴は花びらが4枚あり、1本の太い茎に複数個、縦方向、筒状に咲きます。色は赤、ピンク、紫、黄色、白など豊富です。とても良い香りがすることも特徴的で、香水の成分として使用されることもあります。年間を通して流通しているので、園芸植物として庭やかだんに植えられたり、鉢植えや切花としてよく利用されています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
植物分類の特徴
植物分類の特徴は、植物の形状から比較的簡単にストックという事が判断できると思います。花びらの枚数を数えることが一重咲きストックかどうか見分けるポイントとなります。一重咲きストックは4枚で構成されています。8枚でボリュームがあるのは八重咲きストックです。
原産国の特徴・同様の原産国の植物紹介
一重咲きストックの原産国は南ヨーロッパで、ギリシャやローマでは古くから薬草として重宝されていました。温帯の気候で育った植物は日本の気候にもなじみやすく、たくさんの植物が伝わってきています。同じ南ヨーロッパ原産で日本でもよく見られる植物としてカーネーション、キンギョソウ、キンセンカやルピナスの種類のキバナルピナスやカサバルピナスがあります。ホソバタイセイ、キングサリなどの山野草も南ヨーロッパ原産です。ハーブティーや料理の材料として使われ、ハーブの中でも定番となっているレモンバーム、セージ、タイムも南ヨーロッパ原産と言われています。
同時期に開花する花の種類や特徴
一重咲きストックは通常3~5月に開花します。同時期に咲く植物としては同じアブラナ科では黄色が鮮やかで育てやすいナノハナ、甘い香りを持ち絨毯のように広がって咲くアリッサム、寒冷地を好み栽培は難しいとされているワサビなどがあげられます。他には開花した様子が船のイカリに似ていることから名付けられたイカリソウ、フラワーカラーが豊富で見た目がマーガレットや菊に似ているオステオスペルマム、凛とした咲き姿が可憐な球根植物のオーニソガラムがあります。鳥のくちばしのようなユニークな植物のロータスも同時期に開花します。
花言葉を使う時のサンプル
ストックは愛情を表現するのにピッタリの花言葉を持っています。赤は「私を信じて」ピンクは「ふくよかな愛情」白は「思いやり」紫は「おおらかな愛情」で、結婚式の装飾やブーケに好んで用いられます。ただし黄色の花言葉は「寂しい恋」なのでハッピーなシチュエーションには向いていません。
花・植物についてのコメント
ストックはアブラナ科アラセイトウ属に分類され、日本各地で栽培されています。八重咲きストックの方が見た目がふんわりとボリューミーなので、ゴージャスで華やかな印象を与え、一般的に出回り、庭植えや鉢植え、プランター、フラワーアレンジと多く使用されています。一重咲きストックは出回る機会が少ないので珍しい品種として認知されています。自生しているストックは一重咲きストックなので、街中や自然風景の中にストックを見つけたら、一重咲きストックかどうか確認してみるといいかもしれません。ラッキーな出会い、貴重な風景が楽しめるでしょう。
簡単な育て方・栽培方法
夏の終わりから秋の時期に種をまきます。土壌選びはそれほど難しくなく丈夫な植物なので育て方もポイントを押さえれば難しくありません。日光が十分に当たり、水はけのよい場所が好ましいです。土壌の水分が多いと根腐れを起こすことがあります。成長の様子を見ながら、重力に耐えられない場合は支えの棒が必要です。日本の気候において越冬可能ですが、霜には弱いので霜よけ対策には注意が必要です。
この植物に関してのまとめ
和名のアラセイトウと聞いてピンとこなくても、ストックと言う呼び名は聞いたことがある、なじみのネーミングだと思います。実際に街中でもよく見かけ、フラワーアレンジメントにも良く使われます。バラエティー豊かなフラワーカラーや形をした様々な園芸品種が生みだされていますが、種子が採取できるのは一重咲きストックからのみです。八重咲きストックの種子の販売もありますが、それでも咲くのは全体的に5対5の割合で一重咲きと八重咲きの両方咲きます。まとめとして、繁殖には一重咲きストックが不可欠で、元々の原種である一重咲きストックは貴重な存在、無くてはならない品種と言えます。
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