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オオアラセイトウについて育て方や情報
オオアラセイトウは江戸時代に日本に伝わった外来種の植物で、昭和10年代になると盛んに栽培されるようになりました。現在では日本各地の環境に適合して自生しており、比較的簡単に見ることができる品種です。高さは約30cmほどのものが多く、春頃に茎の先端に紫の花を多く付けるのが特徴です。花は約3cmと比較的大ぶりで、日当たりのよい場所だとどんどん成長します。オオアラセイトウはハナダイコンとよく似ているため混同されることもありますが、この2種は全く別物です。また、諸葛孔明が広めたという言い伝えがあり、これに由来して別名ショカツサイとも呼ばれています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
植物分類の特徴
オオアラセイトウはアブラナ科のオオアラセイトウ属に植物分類されていますが、別名のようにショカツサイ属やムラサキハナナ属などと呼ばれることもあります。アブラナ科であるため、アブラナと同様に種から油を取ることもできます。
原産国の特徴・同様の原産国の植物紹介
オオアラセイトウは、中国が原産国として伝わっています。その昔、中国の有名な軍師である諸葛孔明が戦時中の食料として広め、徐々に普及していったとされています。中国は広大な国土とともに多種多様な気候を有しており、それぞれの地域ごとに全く違ったタイプの植物が自生しているという特徴があります。日本とは古来より交流があり、様々な文化や植物が伝えられました。中国原産の植物としては、イチョウやロウバイ、白モクレンやサルスベリなど日本でもよく見られる品種が数多く挙げられます。また、桃や梅など広く普及している果物もこの地方原産です。
同時期に開花する花の種類や特徴
オオアラセイトウは、3月から5月の春の季節に開花を迎えます。この時期には非常に数多くの植物が同じく開花しますが、ポピュラーなものとしては桜やタンポポ、つつじやチューリップにナノハナなど誰でも知っているような品種が目白押しとなっています。自宅で栽培している人が多いものでは、サクラソウなども挙げられます。サクラソウは名前の通り桜のような色と形をした華が特徴で、地面に近い場所に小ぶりな華を一斉に咲かせます。広い場所にたくさん植えると、満開になるとあたり一面が桜色の絨毯のようになり、非常に美しく人気の高い品種です。
花言葉を使う時のサンプル
オオアラセイトウの花言葉には、優秀や溢れる知恵、知恵の泉といった能力に関する言葉が多くあります。これは、オオアラセイトウを最初に広めたとされる有能な軍師だった諸葛孔明にあやかったものだと考えられます。
花・植物についてのコメント
オオアラセイトウは日本の気候によく合っており、うっかり零してしまったような種からでもグングン成長する逞しさを持っています。基本的には種をまいて育てることになりますが、春になると苗としても園芸店などで販売されるようになります。9月から11月頃までなら種まきをしても構いませんが、寒さにはそこまで強くないため、0度を下回るような冬には枯れてしまうこともあります。冬の間は室内に入れるか、ホットキャップなどで覆ってあげましょう。それ以外は日光と水分をしっかり与えるように注意しておけば、肥料や間引きなど手を加えなくても順調に育っていきます。
簡単な育て方・栽培方法
オオアラセイトウの育て方としては、日当たりと水はけの良い土地であればそこまで世話を焼かなくても簡単に成長させることができます。肥料を特別与える必要はありませんが、栄養のある土地のほうが順調に生育します。環境の良い場所だと、60cmほどの高さにまで成長することがあるので、スペースに余裕のある場所で育てるようにしましょう。
この植物に関してのまとめ
オオアラセイトウのまとめですが、中国原産の植物で群生して自生しやすく、春になると赤紫の美しい華を咲かせます。本来は越年草ですが、日本では気温や湿度が高すぎるため一年草のような性質を現すことが多いです。開花の後には果実も付け、茎の先端に濃い褐色の実ができます。中身は種子のみですが、熟すと弾けて四方に種を飛ばし、新しい個体を増やしていきます。切り取った後も美しく咲いている期間が長いので、花束やフラワーアレンジメントなどにもよく活用されています。昔は若葉や新芽を食料として使うこともあり、種子からは油が取れるので重宝されていました。
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