View数3,185
SCORE1114.75
サクランボ(桜桃)の種類【ナポレオン】について育て方や情報
ナポレオンはサクランボ(桜桃)の品種のひとつで、果実が約10gで大玉なのが特徴です。実の大きさもさることながら、香りも素晴らしく良く、肉厚でジューシーな高級品種として知られています。一般的なサクランボ(桜桃)と同じように、この品種もそれ単体では実をつけません。相性の良い他の品種を受粉樹として使用する必要があるので栽培する際には注意しておきましょう。サクランボ(桜桃)の中でも晩生種に当たり、6月下旬から7月ごろが旬となります。完熟したものは十分な甘さがあり、果肉もやや固めなため食べごたえのある品種となっています。
※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません
植物図鑑内容
果物分類の特徴
果物分類上、ナポレオンもバラ科サクラ属サクラ亜属に属しています。サクランボ(桜桃)には東アジア系やヨーロッパ系といった系統があり、日本ではヨーロッパ系が広く栽培されていますが、ナポレオンはアメリカ系となります。
原産国の特徴・同様の原産国の果物紹介
この品種は1872年にアメリカから伝わっていますが、実は18世紀ごろからヨーロッパ地方で栽培が始まっていたとされています。このため、原産国としてはトルコを始めとしたヨーロッパだとされ、ナポレオンという名前も当時のベルギー王が名付けたと伝えられています。同じくヨーロッパを原産とする果物としては、イチゴを始めとするベリー系のものが有名です。欧州の冷涼な気候に適しており、ラズベリーやブルーベリーなどもよく知られています。また、日本でも栽培が盛んなメロンもヨーロッパが発祥の地で、青肉種や赤肉種など様々な品種があります。
種まき時期に関しての注意特徴
サクランボ(桜桃)の場合、種まき時期よりも植え付け時期が重要になります。幼木が育ったら、広くて日当たりの良い場所に3月を目途に植えるようにしましょう。その際、高さが60cm程度になるように切り返してから植えましょう。
収穫時期に関しての注意特徴
この品種の場合、収穫時期は他のサクランボ(桜桃)と比べて比較的遅く、6月下旬ころからとなります。収穫が早いと甘みが足りず、酸味が強く出てしまうので注意が必要です。また、温暖な地域では実がすぐに落ちてしまうため、早めに収穫するようにしましょう。
病害虫の特徴
サクランボ(桜桃)にとって最大の敵は、樹を食害して中に侵入してくるスカシバという病害虫です。中に入ってしまうと農薬も届かず、駆除できずに樹が枯れてしまうこともあるので、幼木のうちから駆除剤を使用しておくなど注意しておきましょう。
栄養分に関しての特徴
サクランボ(桜桃)は、実は非常にバランスの取れた栄養分豊富な果物であり、エネルギーとなる糖質やビタミン、鉄分やカリウムなど人間の体にとって非常に役立つ成分が含まれています。中でも鉄分は果物の中でも抜きんでて多く、貧血気味の人におすすめです。
育てるのに必要なアイテムおすすめアイテム
サクランボ(桜桃)はあまり暑さに強くないため、温かい地域で栽培すると実が落ちやすいと言う注意点があります。このような地域では実の落下を防ぐために、実の下に落下防止用ネットなどのアイテムを張っておくと良いでしょう。
果物の歴史
ナポレオンは、1872年にアメリカから日本へと伝えられました。しかしもともとはヨーロッパ地方で長く栽培されており、歴史の古い品種だと言えます。名前も、古い昔に歴史上の偉人にちなんで付けられたと言われています。
おすすめの食べ方料理方法
完熟している場合は甘みがあり、そのまま食べるのが一番美味しさを感じられる食べ方です。旬は6月末から7月となっているので、この時期は生食が良いでしょう。暑い時期に食べると、スッキリと清涼感を得ることもできるのでおすすめです。ただ、収穫時期が早かったり時間が経っている場合は酸味が強く出てしまうこともあるので、その場合は砂糖漬けなどで甘さをカバーすると良いでしょう。ケーキなどのスイーツに使用すると、酸味がアクセントとして引き立つのでより美味しく食べることができます。完熟しているものは赤みが強く鮮やかなので、購入する際はよくチェックしておきましょう。
果物育て方の注意点まとめ
一般的に、サクランボは自家不結実性が強いため、多くの品種が自分だけでは受粉することができません。つまり、実をつけるためには他の品種の花粉を筆などで採取し、一つ一つの花に付けてあげる必要があるのです。しかも、受粉させるためには品種同士の相性も深く影響しており、相性が悪いと多品種であっても実ができないケースが多くあるので注意しましょう。ナポレオンの場合、佐藤錦や高砂などが互いに相性が良く、実が出来やすいので一緒に育てるのがおすすめです。他の果実樹と比べて受粉の手間はありますが、丁寧に世話をすれば美味しい実を付けてくれるので頑張りましょう。
この投稿者の他の植物図鑑一覧
-
マトリカリアの種類【…
マトリカリアは、学名はTanacetum…
4,947
1731.45
-
手まりかんぼくの種類…
手まりかんぼくスノーボールの原産国はヨー…
3,600
1260
-
ニワゼキショウについ…
ニワゼキショウはアヤメ科ニワゼキショウ属…
5,875
2056.25
-
チゴユリについて育て…
チゴユリは、東アジア地方を中心に広く分布…
3,049
1067.15
-
ヤブジラミについて育…
ヤブジラミは藪虱という漢字で書かれます。…
7,978
2792.3
-
ブラシノキの種類【ボ…
ブラシノキは5月~6月頃に開花する植物で…
4,487
1570.45
-
タマガヤツリについて…
タマガヤツリは日本の水田や湿地によく見ら…
2,908
1017.8
-
フジマメについて育て…
フジマメの呼び名は、他に千石豆センゴクマ…
8,970
3139.5