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ハハコグサについて育て方や情報

ハハコグサについて育て方や情報

ハハコグサは、別名を御形(ごぎょう)と呼ばれ、春の七草のひとつとして数えられている植物です。若い茎や葉は食用として利用することができ、セリやナズナとともに古くから人々に親しまれています。漢字では母子草と書くことができますが、これはかつて呼ばれていた「ホホケグサ」がなまった呼び名です。葉や茎など植物全体が白くて細かい綿のような毛におおわれており、ほおけているような姿から呼ばれていたと考えられています。人里の田んぼやあぜ道に多く自生しており、小さな黄色い花をつぶつぶと咲かせる愛らしい姿が特徴的な植物です。

※植物図鑑の画像は無断でご利用いただけません

植物図鑑内容

植物分類の特徴

ハハコグサは植物分類としては、キク科ハハコグサ属に分類されます。高さは10センチから30センチほどで、日本の全国各地に分布しています。また、海外にも分布しており、東アジアやインドを中心に自生していると言われています。

原産国の特徴・同様の原産国の植物紹介

ハハコグサの原産国は日本です。日本は一年を通して温暖で、乾燥しすぎることも湿潤すぎることもない穏やかな気候が特徴の島国です。ハハコグサは日本の田舎のあぜ道や湿り気のある林道、都会の道の端などさまざまな場所に生息しています。日本を原産国とする植物には、他にもツユクサなどがあげられます。ツユクサはツユクサ科の植物で、夏から秋にかけて澄んだ青い色の花を咲かせます。その美しい青色の色素は水に溶ける性質をもっていることから、古くから友禅の下絵に使う染料として使われてきました。ホタルが飛ぶ時期に咲くことから、ホタルグサとも呼ばれています。

同時期に開花する花の種類や特徴

ハハコグサは4月から6月にかけて開花します。同時期に開花する植物にはハナショウブやカキツバタなどのアヤメの仲間の植物があげられます。アヤメはアヤメ科アヤメ属に分類され、世界中に200種類を超える種類の仲間が存在します。剣のような鋭い葉が特徴的で、葉や根に独特の香りを持つことからも、古くから邪気を払う魔よけとして、端午の節句や菖蒲酒などさまざまな風習に利用されてきました。いずれの仲間も湿原や湿地などの水が多い場所を好んで生育します。その姿のほとんどが似ていることから「いずれ菖蒲か杜若」という言葉のように区別のつかないもののたとえに用いられています。

花言葉を使う時のサンプル

ハハコグサの花言葉は「無償の愛」「やさしい人」「切実な思い」などがあります。母子草として呼ばれている植物らしい花言葉であるといえますが、優しい思いを伝えたいときに、素朴なこの植物の写真やイラストを添えて大切な人に送るのも素敵です。

花・植物についてのコメント

ハハコグサは、春の七草のひとつとして詠まれているように、若い葉や茎を食用として味わうことができます。現在の草もちといえばヨモギを使うのが一般的ですが、これは明治に入って以降に広まったもので、それ以前は草もちといえばハハコグサが材料として利用されていたと言われています。また、高浜虚子をはじめ、多くの詩人がこの植物を歌に詠んでおり、日本人に古くから親しまれ愛されていた植物であることがうかがえます。また、葉や茎など植物全体が白い毛におおわれている様子を母が子を包み込んでいる様に例えて母子草とよばれているという説もあります。

簡単な育て方・栽培方法

育て方としては、湿った場所に多く生息する植物ですが、乾燥にも比較的強く、育てやすい植物であると言えるでしょう。日当たりがよく風通しの良い場所を選んで苗から植えて育てるのが簡単です。成長しても30センチ程度と大きくなりすぎることがないため、他の植物とも調和して野草の庭を作ることもできるでしょう。プランターなどの鉢植えで育てるのも管理が便利になります。

この植物に関してのまとめ

まとめとして、春の七草に数えられているように、七草がゆに入れて食べるなど、古くから食用としても親しまれてきたハハコグサは、干してお茶にするなどハーブと同じように利用することもできます。咳止めや喉の炎症に効果があり、利尿作用もあることから健康茶の材料としても知られています。また、ハハコグサ属の仲間にはチチコグサという植物も存在しています。もともとハハコグサを材料にして作っていた草もちを、母と子を臼でつくことを嫌ってヨモギに変更されたというエピソードもあるように、日本人の想像力の豊かさを思わせる植物であるともいえます。

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